命のスープ~18章~
進路
大学で実習があった。
当時は4週間の実習だったが、私はどうしても行きたいところをしぼれず、2ヶ所に4週間、計2ヶ月通った。
一番行きたい箇所は遠かったが、早起きして通った。
精神科への実習は躊躇って辞めた。
引っ張られると聞くから。
怖かった。
3年生になると、就活が始まる。
そこで母とすれ違いが起きた。
これまでよく体調をくずしていた私。
親元を離れるのが心配。
お休みがしっかりいただけるところにしなさい。
結果、母は「あんたは障害者なんだから。」
「障害者雇用枠で、事務員かなんかで地元で働けばいいじゃない。」
これまでバリバリ進学校、バリバリ大学生活を謳歌していた私…。
母の薦めもあり、福祉の道を邁進していたつもりの私。
国家資格取得に向けて勉強をはじめていた。
なんとも言えない感情が押し寄せた。
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