みかん漬け
子供たちが小さかった頃の思い出。
当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
※ユースケ5才のころのお話
=2006.01.22の記事=
「みかん漬け」
正月、実家に帰省したとき、みかんを箱ごともらいました。
以来、今日にいたるまで毎日みかんを食べています。
以前もらったときも、いつも最後には腐らせてしまいました。それまでは袋だったけど、今回は箱です。もらったみかんの数が違います。こりゃ大変と、妻とふたりで気合いを入れて毎日食べています。1日1個では追いつかないので食事の後に必ず食べるようにしてます。ビタミンCのおかげか、風邪知らずの健康な毎日です(^_^)。
ところがユースケはみかんを食べません。
野菜や果物で好き嫌いがあって、嫌いなものはなかなか食べようとしません。困ったものです。
だから、みかんは私と妻でせっせと食べるしかないわけです。
◇
話は変わりますが、ユースケは『ねずみのすもう』という昔話が大好きです。やせたねずみと太ったねずみ。負けてばかりのやせたねずみにおじいさんはお餅を食べさせてあげると、やせたねずみが強くなって・・というお話。ユースケもお餅を食べたつもりになって、私とすもうをしたがります。
◇
ある日のこと、ユースケがまたすもうをしようと言い出しました。
いつもは適当に負けてあげるのですが、ちょうどみかんを食べたばかりだったこともあり「みかんを食べたから負けないぞー」と私も言い返しました。みかんを食べないユースケに対する当て付けです。
「お餅を食べたからこっちが強いんだ」とユースケが私に挑みかかります。「みかんを食べたら風邪を引かないんだぞ」と私も押し返します。
「お餅のほうが強いから、どうせユースケが勝つよ」
とユースケが言うもんだから、ムカッときて私もキレてしまいました。毎日せっせとみかんを食べてる自分の努力をばかにされたような気がしたのです。
「みかんを馬鹿にするなぁ!」
とユースケを投げ倒しました。その後も手加減しなかったものだから、負けず嫌いのユースケは倒された姿勢のまま泣き出してしまいました。
ちょうど寝る時間だったこともあり、ユースケはそのまま退場。悪いことしたなと思ったけど、みかんのことになるといくらユースケといえどゆずれません。
とはいえちょっと大人げなかったので、次の日からは勝ったり負けたりしてあげてます。「みかんを食べたら強くなるよ」と言って。
そしてまた妻とふたりでせっせとみかんを食べる毎日です。