「農業をはじめた理由」②
「野菜」は自然の恵みであり、
命が命を食して命を維持させていただくものであると。
命の存在をただ単純に「食べ物」と機能で理解し、もっと効率よく、
もっと多く、もっと安定的に収穫するために「肥料」「農薬」という
「化学の力」を使うことは「自然」という「神」への冒涜と感じるのです。
「現代農家」の人たちは口をそろえてこう言われます。
「有機農法、自然農法では収穫量が安定しない。形も悪い、すぐに作物が
できない」
私が「収量を上げたい」「すぐに作物を出荷したい」など言っていないのにです。
なぜ、現在の農業農業が落ちぶれたのか?原因を調べました
西暦0年3億人 1000年3億人 1500年5億人 1900年16.5億人 1987 50億人1998年60億人 現在74億人
まさに爆発です。
この人口爆発の背景において、農業にかかわりが深いのは
緑の革命(Green revolution)と呼ばれている農業革命です。
このGreen Revolution1940年代から1960年代に高収量品種の導入
化学肥料の大量投入などにより穀物の生産性における革命であり
これにより当時危惧されていたアジアの食糧危機は回避されたのです。
このGreen Revolutionにより、たくさんの人を飢饉から救うことは
できましたが、この時期を境に農作物を作るには、肥料、農薬も以前と
比べると考えられないほど多く使わないといけなくなりました。
そして、現在においては収穫量を上げるための品種改良は一段と行われ、遺伝子操作にまで及んでいるのが現代農業の実情です。
風でよく倒れていた作物は背丈の低い作物に品種改良し、光合成を
受けやすくするため植物の形を変え、短い周期で作物ができるよう改良したり、多くの農薬の中で雑草は枯れるが作物は枯れない品種を作ったりしたのです。
驚くことに、この農薬に強い品種を作ったのはベトナム戦争で枯葉剤をつくったモンサント社なのです。
現代農業従事者は「自然に敬意を払い命を生産している」ということを忘れてしまい農業という「業」に陥っていることに気づかず、無自覚に当たり前に行っているのです。
現代の慣行農業では作物がもっと大きくなるために肥料を入れます。
「なぜ肥料を入れるのか」とは誰も考えない。
虫が来たら「農薬」で殺します。
「なぜ虫がくるのか」と考えないのです。
草刈りが大変なので雑草が生えないように「除草剤」を撒きます。
菌を殺すために「消毒剤」を使います。
すべて「人間の都合」を軸とした考えで他の生物の命を奪う
現代の慣行農業
「自然」には「神」が宿り尊いと感じております。
いや、自然が神なのです。
美しく調和のとれた循環のハーモニーを「人間のエゴ」が潰していく。
いやいや、アカンやろ!
おかしいやろ!
みんながやってるから肥料いれる。農薬撒く。除草剤使う。
みんな自分都合やん!
そして自分の友人達の言動には「あの人は人のことを考えてない」
自分の子供には「他の人のことを考えて行動しなさい」
って言っときながら無自覚な行動をする。
ホンマにおかしいことはなんなんやろ?
考えへんかったらアカンのちゃうかな?