[アラフィフ読書日記] ぷかぷか天国 小川糸
ツバキ文具店シリーズの穏やかで(いろんな出来事は起きるけれど)、文筆業という1つの仕事と鎌倉の舞台への想像が面白く、小川糸さんの小説は入院中にもじっくり読むほど、心が安定する感じ。
その小川さんのエッセイってどんなんだろう、と何の気なしに手に取った。
そしたら一発目から、お母さまのお話にもっていかれた。
自分も母との関係について、いろいろと今吐き出ししたくて、うまくできていない中、なかなかの毒親(失礼)のようなお母さまの態度。
娘が親の立場になるような感じ、わかります、、と勝手に納得しながら、病院の待合で涙が出てきた。
その後のベルリンでの生活も、人とのちょっとした関わりや、過剰なサービスがない宅配など、いいね~なんて思いながらする~っと読める。
日常を切り取って、こんなにも読み進めやすくて、でも、何か温かいものをもらえる、作家の文章ってすごいな、と思うのでした。