1月に読んだ書籍の感想
今日で1月が終わります。読んだ本を数えたところ22冊でした。
(途中でやめた本や読んでいる最中の本も含みます)
先月まではかなりジャンルに偏った読み方をしていたのですが、今月はジャンル横断的にバランス良く読めたのではないかなと思います。
今回は、22冊の中からとくに印象的だった本15冊の感想を残しておこうと思います。
ビジネス書
地頭力を鍛える
概要
「地頭力」ブームを巻き起こしたベストセラーが待望の電子書籍化!!
「日本全国に電柱は何本あるか?」といった例題やその解答例から「フェルミ推定」のプロセスを紹介しつつ、「好奇心」「論理的思考力」「直感力」という地頭力のベースとそれらのベースの上に重なる仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力の3つの構成要素とその鍛え方を解説。
「問題解決」を必要とする業務に携わるビジネスパーソンはもちろんのこと、本当の意味での創造的な「考える力」を身につけたいすべての人に贈る、知的能力トレーニングブック。
引用:Amazon商品紹介ページ
2年前に上司に勧められ購入した本を再読しました。「結論から」「全体から」「単純に」考えるための練習としてフェルミ推定が紹介されています。また、この本で「図解ができる人は全体から単純に考えるのが上手」ということがこの本で確認できたので、続けて図解の本を読みました。
武器としての図で考える習慣
概要
なぜ頭のいい人は図を描いて考えるのか?MBA/Ph.D.×外資系コンサル×大学教授としてビジネスの最前線で30年考え続けてきた著者が誰でもできる「深く考える」メソッドを体系化!
引用:Amazon商品紹介ページ
著者の文体がコンサル出身のイメージとそぐわないいゆるさで読みやすかったです(?とか....とか笑よく出てきます笑)。頭のいい人って、そうではない人にとってもわかりやすく注意をひきながら伝えることができるんだなあと思いました。この本では図の中でも「ピラミッド」「田の字」「矢バネ」「ループ」に焦点を絞って紹介されています。特に田の字は想像以上にリッチでした。コラムにかいてあった「国語も算数も図も表裏一体。図的に考えることができれば国語も算数もできるようになる。これが図本来のパワーだと確信している」が私の中では1番のパワーフレーズでした。学生時代の私は算数と国語は全くの別物だと思っていたので...
コンサル1年目が学ぶこと
概要
新人からベテランまで今日から使える、外資系コンサル出身者が
必ず身に付けているベーシックスキルを30個に厳選!
本書は、コンサルタンティング会社に勤める人のためだけの本ではありません。
職業・業界を問わず、 15年後にも役立つ普遍的なスキルを、
社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから理解するための本です。
引用:Amazon商品紹介ページ
社会人になってから結構経ちますが読みました。まさに休職前の私が憧れていたプロフェッショナルな人物像について書かれていました。だからこそ、この完璧を求めて生きてしまうと復職後にまたしんどくなりそうと思ったのでこの本はあまりメモをせず、マーカーを引くに止めながら読みました。本に影響を受けやすいので、自分の理想に近いことが書いてあればあるほど注意しないと、と気を引き締めました。
外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術
概要
著者は電通からBCGに転職する際、経営学を独学するため1000冊以上の本を読破。「戦略読書マップ」をつくり上げた。その体験をもとに、完全独学可能、かつ必ず成果に結びつける技術を伝授する。超お得な1冊!
引用:Amazon商品紹介ページ
「ビジネス書だけ読んでいるとビジネスパーソンとしての個性がつかない。教養書も読みましょう!」と冒頭にありました。ビジネス書以外を読んでいる時の私はなぜかいつも罪悪感でいっぱいだったのでとっても救われました。同じを本を何回も読むのもとても好きなのですが、それについても本書は推奨されていました。
本棚をどのように整理するかについて最後に書かれていたのですが、これについてはNotionやKindleを駆使することでデジタル化することが可能だと言う結論に私の中では至ったので別途記事で書いてみたいと思います。
ノンフィクション/教養
日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy
概要
お笑い芸人、そしてIT企業の役員として大活躍中の、厚切りジェイソン。
Twitterに寄せられた数々の悩みに、真摯に答えた内容が話題を呼び、フォロワー数は瞬く間に、なんと、23万人を突破!
人々をひきつけるSNS上の彼の言葉を抜粋し、さらにその解説をまとめた、厚切りジェイソン初の書籍です。
「なぜ勉強する必要があるの?」「努力は必ず報われるの?」「正直に生きてきたけど、ずるがしこさも必要?」など、日常の様々な疑問に対し、一刀両断で、厚切りジェイソンが回答。
日本人には、まさに目から鱗が落ちるポジティブな生き方や考え方に、明日へのヒントがもらえるはず!
引用:Amazon商品紹介ページより
厚切りジェイソンさんのことをあまり存じ上げては無かったのだけど、海外から日本に来た人の視線がとても新鮮で、noteに書きたいと思ったネタがめちゃくちゃ増えました。
1番「おお...」と思ったのは「履歴書に「特技」を書く欄があってびっくりした。アメリカだと「何に興味がありますか」と聞くケースの方が多い」とのこと。確かに私も転職活動でプライベートについて聞かれるなら特技よりも興味について聞かれたいな...と思いました。
英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?
概要
kindle 総合ランキング1位獲得!有料ダウンロード3,000部突破!
これは普通の大学生への心からの温かいメッセージです。
英語は喋れません・・使えません・・
これといったスキルや誇れる経験もない普通の大学生です・・・
そんな英語もしゃべれないノースキルの文系学生は、このグローバル化がすすむ世の中で、生き残っていけるかどうか、不安でしかたがないと思います。
自分も、東大、マッキンゼー、ハーバード、みたいにならないとだめなんじゃないかと、絶望している方へ。
どうしたらいいのか、わからなくなって、自信を失っている皆さんに。
現在(2013年時点)、ベトナムに在住し、いろいろなところで働く人々をみてきた著者が、無茶でもない、手遅れでもない、現実的な処方箋を提示します。
引用:Amazon商品紹介ページ
大学時代に図書館で借りた本を再読。前述の「コンサル1年目が学ぶこと」と著者が同じとは信じられないくらい文体がカジュアルかつイキイキしていてびっくりしましたw そして、大学の就活時代の苦い思い出を思い出しました...。(この本に影響されて、就活の結果がほぼほぼ出てしまった4年生の夏に休学をして海外に逃げようとしてました。親や周りの人を説得できず諦めてしまったのですが...)今回再読したことで、後悔するのを辞めることができました。
最貧困女子
概要
働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10〜20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!
引用:Amazon商品紹介ページ
冒頭で、「あまりの惨状に取材を続けるのが苦しくなってしまった」と吐露されているのがとても印象的な本でした。
加害者家族
概要
犯罪の加害者家族は失職や転居だけでなく、インターネットでの誹謗中傷、写真や個人情報の流出など、悲惨な現実をまのあたりにする。意外に知られていない実態を明らかにした衝撃の一冊。
引用:Amazon商品紹介ページ
加害者への度を越したバッシングは、SNS時代に入ってより目立つようになったという印象です。東野圭吾さんの小説『手紙』と併せて読むとより理解が深まるのではないかと思いました。
失敗図鑑
概要
すごい人ほどダメだった!
読めば勇気がわいてくる、新しい心の教科書
ピカソ、絵を見せて
「意味わからん」
と言われる。
☆10歳から読める! 全漢字にふりがなつき☆
☆最近失敗して、落ち込んでいるお子さんへのプレゼントに☆
☆「忘れる」「遅れる」「ウソをつく」…子どもによくある失敗の直し方も紹介☆
失敗エピソードだけにとどまらず、
子どもを勇気づけるための「心の教え」もそれぞれに掲載。
引用:商品紹介ページ
こども向けで全文ふりがな付き、難読漢字はひらがなで書かれています。イラストが面白すぎてビビります。自分の失敗なんて小さいものだと感じることができるので大人にもおすすめだなと思いました。偉い人のラストを「お父さんお母さん」が飾っていたのが素晴らしいと思いました。偉人伝の間に挟まっているコラムの中で「人の失敗を笑ってしまうと、自分も失敗すれば笑われてしまうのではないかと恐怖感を持ってしまい、何事にも挑戦できない人間になってしまうよ」と書いてあったのはめちゃくちゃ刺さりました。私がもし子どもを持つことがあれば「人の失敗を笑うな」は絶対に伝えたいと思いました。
大学4年間の国際政治学が10時間でざっと学べる
概要
「国際政治学」とは、国家を主たるプレイヤーとする国際社会の政治を分析し、理論付けようとする学問です。しかし、冷戦終結やソ連崩壊、9.11同時多発テロ、「アメリカ・ファースト」など、生身の国際政治は、そんな理論を打ち砕き、私達の常識や予測を覆します。それでも、政治家、外交官、学者はもちろん、メディアや企業も世界の動きを注視し、先を読むことを求められます。本書は、そのための道具と枠組みを提供します。ホッブズ、マキャベリの昔から、現代の日米中の政治を動かす普遍の理論まで、日々のニュースを読み解く基本をわかりやすく解説。世界を読み解く方程式を学んで、ビジネスの最適解を身につけてください。
引用:Amazon商品紹介ページ
大学で学んだことの復習として読んでいます。国家/国際社会視点で書かれている点が面白いですが、国民視点での議論はどうしても抜けてしまうので、国民視点で見れる関連映画とかみてます。(『西部戦線異状なし』『あゝひめゆりの塔』を見ました)この本を読んでいると最近のウクライナがめちゃくちゃ心配になってきたました...ちな、まだ途中までしか読めておりません。
フィクション
西の魔女が死んだ
あらすじ
二度と再び、まいの世界が元に戻ることはなかった。
学校に足が向かなくなった少女が、大好きな祖母から受けた魔女の手ほどき。何事も自分で決めるのが、魔女修行の肝心かなめで……。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
引用:Amazon商品紹介ページより
中学生の時に何度も読み返した本だったので、約10年ぶりに読んだ今回もさくさく読めました。中学生の時は圧倒的に主人公の気持ちに共感していたけど、今は魔女の言っていることの方が論理的だなあと感じました。
アルジャーノンに花束を
あらすじ
32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
引用:Amazon商品紹介ページ
Paraviでドラマを夫が見ていたので懐かしくなり再読。「賢くなりたい」と言う思いは私も主人公も同じで、だからこそ賢くなった先の顛末には考えさせられるものがあります。知識偏重ではなく人柄こそが大事なのだと再考させられる本だと思います。
Nのために
あらすじ
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
引用:Amazon商品紹介ページ
1年くらい前に読んだもののオチを全く思い出すことができず再読。湊かなえさんの『告白』同様、今回もぶっ飛んだキャラが出てきました(西崎)。いまだに私の中で解けていない矛盾や謎、登場人物の後日談などあるので多分また再読することになると思います。
語学系
カンタン漢字から覚える「魔法の単語本」
この2冊は韓国語の単語の中でも「漢字由来」の単語がまとまった本でした。イラストつきでわかりやすかったです^ ^
日本語の発音に似ている単語もあれば、中国語の発音に似ている単語もあり、いろいろと発見が多くて面白かったです。
2月もたくさんのいい本と出会えることを楽しみにしています。
今回は以上です!