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忘れてはいけない失敗
たぬきのねどこat flowersは、生花で季節の移ろいを愉しむ教室です。場所は埼玉県比企郡嵐山町。嵐山町は里山が程よく残る、武蔵野の丘陵地です。そんな地で花教室を開いて18年目。
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どうぞ宜しくお願いします。
このブログをはじめたのは、花の仕事で気がついたコト。
失敗や悔しかったこと、辞めたくなった時のこと。
この苦い体験は、誰かのお役に立てられたらうれしいと思い書いています。
それに合わせて、花教室のたぬきのねどこat flowersは、何を考えてどこに向かって行くのかも合わせてお伝えしています。
花仕事で失敗したお話し。
トラウマになったほどの失敗。
マミフラワーデザインスクールの資格を取ってしばらく経った頃、
18年ほど前のお話しです。
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バレエの発表会の会場入口に飾る、お花の注文をいただきました。
開店祝いと同じ様な看板がついたお花のスタンドです。
その時の私は、講師になって気分はイケイケゴーゴー。
何でも作れる気になっていたんです。
それでもやっぱり不安だったので、資格を取るまで習っていたお花の先生に復習をしてもらいに行きました。
復習のフラワーアレンジメントは、サクサク一発で仕上げられてますます有頂天。
練習だから力みが抜けていたのでしょう。
「出来る、出来る、大丈夫」
こんな時はだいたい失敗ロードを突っ走っているんです。
初心者の私が有頂天になって、崖へ走っているんです。
ついこの間まで生徒だったわたし。
先生がついて下さっているから出来ていたこと。
先生にお願いしてついて来て頂くか、あと3回は猛練習するんだった。
タイムマシーンに乗って止めたい。
そしてバレエの発表会の当日。
完成した花は車に乗らないので、
半分仕上げて当日は会場で仕上げるという予定。
これは問題無い、計画通り。
会場に着いて仕上げを始めます。
長い枝や花を入れていく作業。
出来ない。
なぜか出来ない。
焦ると花は上手く生けられない。
花が決まらないとと焦る。
無限地獄のループをぐるぐる回って、頭が真っ白。
心はバキバキに折れて
出来上がりはイマイチ。
先生と作った復習とは大違い。
依頼者の方に蚊のなくような声で
「出来ました」
依頼者の方には
「ありがとう」
と言っていただけました。
が、私の心の中はダメでいっぱい。
素直にその労いの言葉は頂けなかったのです。
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帰りの車の中で
「やっちゃったな」
この言葉しか出なかったのを今もはっきり覚えています。
一人反省会で出た結論は、
花の勉強と練習とを徹底しよう。
「簡単、出来る」
はお蔵入りにしよう。
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今でも月に2回は花の勉強に行きます。
そしてブーケやアレンジメントの出来上がりを見て
「これで良いのか」
と何度も言い聞かせているのです。
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