タイ発、脱プラスチックのスタートアップ
はじめてアカウント作ってからしばらくnoteに何にも書いてなかったけれども、思い切って書いてみることにしました。
今回のテーマはやや重たいテーマ(あまり個人で取り組めてないため)であるシングルユース・プラスチック(Single Use Plastic, SUP)です。
2020年10月末から始まっているシンガポールにあるアジアヨーロッパ財団(Asia European Foundation, ASEF)のウェブセミナー、環境フォーラム(ENVForum)をYouTubeで見ていて、たまたまおもしろい取り組みを見つけました。
Fang Thai factory(ファンタイファクトリー)
タイ発のシングルユース・プラスチックを減らすスタートアップ企業。
北部のランパーン県にある小さな村のコミュニティで、村出身のジャルワンさんという女性が始めたプロジェクト。
米の収穫後に残った稲わら(Rice straw)から化学薬品を使わずにパルプを作り、プラスチックに変わる使い捨て包装用のパッケージ製造に役立てるという。
製造されたパッケージは、米でんぷんでコーティングされ、しばらく水を通さないのでテイクアウト用の容器にに利用することができます。
通常、収穫後の稲わらは焼却されるだけだが、このビジネスで年間約28,000トンのCO2排出量を削減。
大気汚染を減らしつつ、また農業だけで収入が十分でない村の新しい雇用を生み出すことができたようです。
しかし国内既存の巨大なプラスチックや生分解性プラスチック製造会社があるため、なかなかシェアが大きくならないとのことです。
稲わらは土壌にすき込んで肥料にしてリサイクルするものだと思っていたが、腐敗の際にかえって温室効果ガスのひとつメタンガスを出すらしいです。
タイも脱プラスチックへの取り組みが進んでいる。
そのむかし、タイの地方大学にちょこっと留学していたときは、町中でジュースを買うと、ビニール袋にジュースを入れて、プラスチックのストローをつけてくれたけど、そんな風景も変わっていくのでしょうね。
日本もがんばらないと。
以下、参考資料 References
アジアヨーロッパ財団(アジア欧州財団 Asia-Europe Foundation; ASEF)
アジア・ヨーロッパ間の知的交流、文化交流、人物交流の3つの分野で相互交流を広げていくために1997年に設立。シンガポールにオフィスがある。