普通のあなたをレアキャラに変える偏差値51
ビジネスの世界でよく聞く
「100人に1人の逸材」を3つ作ると「100万人の1の存在になれる」
こう聞いたみなさんどうですか?
ええ、よくわかりますよ。100人に1人なんてなれるわけないわ。
これは、もともと非常に高い才能や能力を持つ人物を指す表現で、多くの人々がそのような逸材を目指します。もともとできる人が言ってるだけなんです。
しかし、実際にはそのような高い位置に到達することは、私たちみたいなマス層、世の中のモブにとって非常に困難です。
毎日部屋の隅っこでうだつの上がらない仕事をして、部下にバカにされて上司に毎日叱られるような人生では100人に1人なんてなれるわけない。
そこで考えたいのは、100人の1人を3つ作って「100万人に1人の存在」になることを目指すよりも、現実的な目標を設定することの重要性です。
つまり、偏差値が50(平均)よりちょっとだけ上の世界、偏差値51をいくつも作ることの方が簡単だと思います。半分よりもちょっぴり上になる程度でいいんです。
偏差値51の世界とは?
偏差値51の世界とは、算数上、平均よりわずかに優れた領域を意味します。ものによって違うかもしれませんが、偏差値51はざっくりと100人中46位くらいと言われています。
ちなみに偏差値60で上位16%(100人中16位)です。
上位2割さえ凡人の自分には無理です。
しかし、偏差値51は、圧倒的な才能や資源がなくても、小さな努力と工夫で到達できる場所です。ここでは、特定のスキルや知識において、一歩だけ前に出ることを意味します。例えば、公共のスピーキング能力が平均的な人が、少しの練習と経験を積むことで、より魅力的なプレゼンテーターになることができます。平均よりも少しだけ語学を勉強するなど、さらにこのスキルをいくつか組み合わせることによって、だんだんと希少な存在に近づきます。
一つの分野で完璧を目指すのではなく、複数のスキルを組み合わせることで、独自性を高めることができます。例えば、語学力だけでなく、それに加えてデジタルマーケティングやデータ解析の知識を少しでも持つことで、自分自身の市場価値を大きく向上させることができます。
偏差値51(平均よりちょっと上)を組み合わせる
ここでは平均より上、ざっくりと100人46位として、
0.46 X 0.46 X 0.46… = 0.46のn乗です。
5つの平均より若干上の(しょぼい)スキルがあるとすると、
0.46 x 0.46 x 0.46 x 0.46 x 0.46= 0.02。
ここで100人に2人になりました。
平均よりちょっと上が2つあるだけで上位の大体2割です。
0.46 x 0.46 =0.21
あなたに10個平均より上になれるものがあれば、それだけで上位0.04%です。
仮に一つでも平均よりも大きく上をいくようなスキルがあなたの中にあれば、100人に1人にならなくても、その掛け算でより希少になれます。
中途半端な語学力、中途半端な趣味、中途半端な知識とスキルで希少な存在になりましょう。一人ひとりが唯一の存在になれるかもしれません。世の中には中途半端しかできない人たちの学びのツールがいっぱいあります。好きが後押しできると思います。
中途半端な能力が実は隠れた才能になることもあるかもしれません。
異なるスキルを持つことで、予想外のシナジーを生み出し、他にはいないユニークな存在になることが可能です。例えば、普通のプログラミングスキルに加えて、特異な趣味や特技をいくつも持つことで、特定のニッチ市場で需要が生まれることもあります。
結局のところ、偏差値51の世界を複数持つことによって、自分だけの特別な場所を作り出すことができるしレアキャラに化けることができます。
100人に1人の逸材になることを目指すよりも、自分自身の小さな世界で少しだけ優れた存在になることが、結果として大きな差異を生み出し、好きで興味のあることが多ければ、充実した人生を送るための鍵となります。
高みを目指すのは難しい。物事を極めなくてもいいし、中途半端なままでかまわないと思います。どうせみんな凡人なんだから。
人生は掛け算の組み合わせ。
気になること、好きなことにたくさんチャレンジ。