キツすぎ、ヤバすぎ、危なすぎ、命が足らん『Rund um Köln 2024』
みなさんこんにちは。
5月に入りドイツのレースシーズンが本格的にスタートしてワクワクしつつ花粉で毎日あんぎゃーしているKです。
今回は5月26日に世界遺産ケルン大聖堂がある街で有名なケルンにて参加したRund um Köln(ルンド ウム ケルン)について書きます。
文は長いのでお覚悟してお読みください(短く書くので…って毎回書いていますが、結局長くなるので正直に書きます)
前回の話
今回のレースは2022年、2023年にも参加しており今回が3回目です(お時間あればその話もご覧ください)
コース説明
前回参加したフランクフルト同様にコースは毎年一緒なので説明は以上です。
手抜きじゃないよ🤤
今回の参加者
いつもの様に自転車仲間のKEIMASA CYCLEのケイマサと約3ヶ月の滞在を終えてもうすぐ日本へ帰国してしまうさんたろうさん(このブログが投稿される時には既に帰国)そして遠方ミュンヘンからやって来た後藤くんと参加しました。
それといつもお世話になっているTeam639メンバーも2人参加してくれています。
いつものようにケイマサが動画にしてくれているのでお時間あればそちらも合わせてご覧ください。
まずはケルンへ
自宅からケルンまでは電車で行ける距離なので電車にダイレクト輪行、デュッセルドルフにて前泊していた後藤くんと合流します。
更に続々と参加者達が電車に乗り込んできて車内はあっという間に自転車だらけです。
その後、車内での切符検査の車掌が来て購入した切符を見せる事になりました。
珍しく身分証も確認するタイプの車掌さんが来たので身分証を提示します。
しかし参加者の何人かは自分の名前を示す身分証を忘れてしまっていたようです。
どうなる?と思っていたら「いやいや、俺ら名前が書いてあるゼッケン付けてんじゃん」と他の参加者からのツッコミが入り見事に乗り切る事ができました。
あっ、それで良いのか(笑)
それと電車を降りる際に綺麗な褐色の女性に日本語で「頑張ってくださいね」と言われました。
あまりにも流暢だったので「はーい」と呑気に返事をしてしまいました。
現地到着、まずは待ち合わせ
ケルンへ到着したらTeam639のリーダーである浅野さんが宿泊しているホテルへ向かいます。
互いの健闘と無事を願って出走ゲートへ向かいました。
さぁ、レースの時間だ!
今回はケイマサと同じグループです。
K「今回は程々に走ったら集団から抜けるからね(脚もたんし)」
ケイマサ「何言ってんの、ついてこいって(笑)」
K「レースの強度考えんかい(笑)○す気か」
ケイマサ「あんた(私)の脚に1番あったレースなんだからついて来なさいって」
K「とりあえず行けるところまではついてくよ」
レース前の会話にしては随分腑抜けています。
9時30分、今年2回目のレースがスタートしました。
怖すぎるんだけど
開始して数分。
爆速です。
爆速過ぎます。
そりゃスタートした直後ですから当然元気なのですが、それにしても爆速過ぎます。
常時時速45kmです。
更に曲がる度に全員ペダルを全力で踏み込むので置いて行かれない為にも同様に全力でペダルを回します。
レース後の記録で知りましたが開始17分で1000w(ワット)出している場所がありました。
多分ここも曲がった時でしょう。
このレースでは分岐帯が多いので気を抜くとそれに引っかかって吹っ飛びます。
前の走者の手信号が頼りです。
しかし常時大集団で走行するので私も手信号をしたくても怖すぎてする余裕がありません。
水も飲めません。
なんなら景色すら見ていません。
これじゃあブログが書けません(笑)
どうしてそうなった?
考える暇もなく走行し続けていた8km地点、突然集団が急ブレーキをします。
なんとコースの半分が改修作業現場で塞がっていたのです。
回避する為に広がったケイマサに押される形で自転車の前輪が縁石に当たってしまいました。
(レース後に気づいたが前輪の一部が削れていた)
K「大丈夫!?」
ケイマサ「大丈夫、大丈夫」
K「ここでこれはあかんよー!」
落車に見舞われなかっただけでも運が良かったです。
悪い事は続けて起きる
改修現場を抜けた直後の坂道です。
横の参加者の落としたボトルが私の自転車の前輪に直撃します。
K「うひょー!!」
開始早々ということもあり水は満タンに入っています。
重さの勢いで前輪が持って行かれそうになりましたがなんとか耐えて落車を免れることができました。
落とした人は超謝っていました。
生きていたから許してやろう。
なんとかならない?
走行しているとかなりの頻度でこいつに出会します。
穴ボコです
そこらじゅうに穴が空いていて気を抜くと穴にはまってパンクします。
集団の中にいるので逃げられない状況にも多々なりますが、覚悟できているのといないのでは身体にかかる負担が全く違います。
それにしても道悪すぎんだろ。
飛ばし過ぎない
26km地点、最初の上り区間が始まります。
ケイマサ「今日は(レースが)長いんだ。飛ばし過ぎない」
K「もうやばいんだけど(まだ26km)」
序盤の序盤でヒーヒー言いながら走り続けていました。
うん、無理はやめよう
37km地点、かなり長い下り坂区間に入りました。
私はここで『うん、(ケイマサから)離れよう』と判断しました。
序盤でかなり無理してついていったので脚がパンパンに膨れ上がった様な状態になっていました(炎症を起こしているような状態)
無事に完走するのが目的ですからね、無理はダメです。
このレースはこんなんばっかり
40km地点、1kmだけの上り坂に入ります。
このレースは長い上り坂区間が全くありません。
しかし2~3kmの距離で一気に上る場所が8箇所ほど設定されいます。
この区間は距離は短いものの最大斜度は15~6%あります。
1回上るくらいなら頑張ればすぐに上り切れる坂ですが130km部門の参加者は後にもう1度ここを走ることになります。
その時は皆ヘロヘロになりながら上る場所でもあります。
今回は既にヘロヘロです。
K「今年はやべぇ😖」
しかしここは応援がとても多い場所なので皆気合いで乗り切ります。
私ももちろん気合いで乗り切りました(後半はとんでもない目に遭います)
レースの補給エリア
1箇所目の補給エリアを通過。
他のレースとは違いこのレースではスタッフの方々が補給物資(ジェルや水)を手渡しで渡してくれます。
プロになった気分です。
補給エリアは全部で3箇所。
1箇所目と3箇所目は同じ場所(2周するから)2箇所目は63km付近でもらうことができます。
イベント名物、ベンスブルグ城前
補給エリアを通り過ぎた46km地点、地味な上り坂と同時にレースの顔でもあるベンスブルグ城前を走行します。
距離は1.2km、平均斜度は6%ほどとそこまで大した坂ではありません。
どうしてレースの顔なのかって?
それはですね。
みんなが大好きなあいつが現れるからです。
そうです、石畳です(なんでだよ)
後半の石畳の斜度は10%以上で結構大変な場所です。
1周目は人がまばらだったので久々にアバアバしながら上りました。
爆速坂道、命が足りん
ベンスブルグを超えたらしばらくは下り坂です。
道が悪すぎます。
それが原因なのでしょう。
ボトルがいっぱい転がっています😙
怖すぎて瞬きできません。
見つけ次第大声で他の参加者達が教えてくれますがどこに落ちているのかは分からないから目視するまでのお楽しみ!状態で恐怖しかありません(このイベントでは驚くくらいそこら中にボトルが落ちていた)
そして忘れたタイミングで分離帯も現れるので何に集中すれば良いの?ってくらい大変な思いをしながら走りました。
レースも後半、もう疲れた
62km地点から始まる地味に長い上り坂を走行。
そこが終わるとすぐに補給エリアです。
水も減ってきたのでボトルをもらいます。
この補給エリアから数mはゴミを捨てても良い区間なので一気に水を飲み干して後ろの参加者達に当たらないようにボトルを歩道に投げ込みました。
しかしそろそろ脚が攣りそうです。
もうあかん、のんびり走ろう
もうすぐ70km部門と合流する直前の82km地点、このイベントで最もきついと感じた上り区間に入りました。
序盤は気長に走る事ができますが後半は斜度が7~9%とばらつきがあって地味に面倒です。
そして恐れていた事が起きてしまいました。
脚が動きません😯
前半に高強度でペダルを回し過ぎたツケがここできます。
ハムストリングス(太ももの裏)が完全に攣っています。
K「これはあかんの、無理はできん」
とはいえ、自転車からは降りたくないので攣っていない方の足でペダルを回しながら回復を待ちます。
後ろからの参加者達にバンバン抜かれて行きますが無理はしません。
というかできません。
やっと2周目、長かった
このレースで私が最も好きな場所でもある93km地点、対面からは70km部門の参加者達が合流してきます。
なんでこの場所が好きなのか?よくわかりません。
なんででしょうね🤔
一気に走行する人数が増えたので元気な人達の後ろを追っかけながらのんびり走る事にしました。
これは辛いって
2周目の1kmだけの上り坂です。
完全に右足が攣っています。
攣っているので立ち漕ぎができません。
1周目は立ち漕ぎで乗り切りましたがそれができない以上は左脚だけで上り切ることになります。
周りの観客の応援だけが頼りです。
K「つらーい!!」
あまりの辛さに思わず叫んでしまいましたが笑顔なので周りの観客も楽しそうに応援してくれています。
いや、辛いんだよ🤪
2年連続で同じシチュエーション、なんでやねん
103km地点、2度目のベンスブルグ城前の麓まで来ました。
昨年はコース場に救急車が走行していてかなり大変な思いをしました。
今年はどうでしょう。
物凄い渋滞が発生しています。
凄いとかの話ではありません。
皆んな歩いています。
なんで?
あまりの渋滞っぷりに前が見えません(皆んな背が大きいので)
のんびり走行しつつ城前の坂道が見えるところまで来ました。
なんと今回も救急車がコースを走行しています🚑
なんで今年も同じ状況なんだよ!
まさかの全く同じ状況が目の前に広がっていました。
しかし今年は昨年以上に酷い状況です。
完全に道が塞がっています。
完全に走行できなくなってしまいました。
K「うん、止まろう🤤」
という事で自転車から降りました。
脚が攣っていても降りなかったのに、こんなにあっけなく自転車を降りる羽目になるとは思ってもいませんでした。
数分待ってようやく救急車が走り去ります。
皆一斉に坂道へ突っ込んでいきます。
もう少し待てば良いのに(と思いながら自分も坂道へ行く)
こんなに混雑したレース、中々ねぇよ
降りた場所から数m進んだ所にある手すりに捕まって前に走れる空間が開くまで少しだけ待つことにしました。
ようやく開いたので走り出そうとします。
しかし前の長身の方が中々走り出せずに困っていたので後ろから「トム!今なら行けるぞ!今行け!」と叫んで(煽り散らして)半ば無理矢理走らせて私もそれに続きました。
(前述した通り、ゼッケンには名前が書いてある)
えげつない程の渋滞でしたが運良く石畳区間では足をつく事なく上り切る事ができました。
気が疲れるよ。
この後の下り坂では時速70kmで走行していた目の前にボトルが転がって来て危うく空を飛ぶかと思いました。
まじで命が足りん。
残りはのんびり…できないもんだな
112km地点、ようやく大きく右へ曲がります。
ここからは14km先のゴールまでほぼ一直線です。
もう疲れてしまったので程良い集団を見つけて最後までお世話になることにしました。
K「はぁ、ようやく楽して走れ…いたーい😖!」
身体がかなり疲れていたんでしょうね。
特に強く踏み込んだ訳でもないのに両足大腿部が思いっきり攣ってしまいました。
K『困ったなー、どうしようか…まぁ、いつものやるか』
と言うことで攣った大腿部を思いっきり殴ります。
経験上これで治ります。
うん、走れそうだ。
隣のイケメンお兄さんはドン引きです(なんでだよ)
とりあえず叫んでおくか
最後のトンネルが現れました。
昨年ここを通過した際には皆好き放題叫んでいました(動物園のように)
しかし今年はなんと言う事でしょう。
静かです。
K『誰も叫ばんのかい。じゃあ叫んでおくか』
と言うことで私が率先として叫んでおきました。
皆恥ずかしかったのかもしれませんね。
一斉に叫び始めました。
できんなら最初からやってくれよ。
この盛り上がりがやめられない
レース最初に通ったライン川の橋を超え、ようやくゴール前の直線へ入りました。
昨年は大集団でこの直線へ入り集団から1人抜けしましたが今年はまばらです。
なんなら後ろには誰もいません(実は1人遠くにいたらしい)
K「やっと帰ってこれたよ。今年は疲れたわ」
3時間46分。
去年より1分遅いそうですが生きて帰ってこれただけでも十分です。
運営手際悪すぎ
終わった後はケイマサと合流します。
面白い格好で座って待っていました(本人から許可が降りなかったので写真は無し)
その後、応援に来てくれていたさんたろうさんとも合流してパパッと会場を後にします。
しかし出口が1つしか無い上に全員がそこに集中、更に出口近辺でプロレースの実況とイベントを行っていたので全く身動きが取れませんでした。
ケイマサ「運営頭悪すぎんでしょ(笑)」
流石にこれは同意します。
本当はチームの方々と合流する予定でしたがケイマサは疲れたのでとっとと帰ってしまいました。
私達も後からゴールした後藤くんと合流後、顔だけ出して帰ることにしました。
帰りは電車が遅延しまくり大変な思いをしながら帰りました。
最後に
今年3つ目、ドイツ国内では2つ目のイベントを無事に走り切る事ができました。
本来ならこのレースは私の脚にあったレースなので得意としていますが今年は序盤から大変な目に遭ってしまい40km地点でヘロヘロになってしまいました。
まぁ、早々と離脱しなかった私の実力不足です。
けど雰囲気はとても好きなので来年も参加する予定です。
5月は2つのレースに参加しました。
6月はなんと何もイベントがありません。
もしかしたらチームの人と一緒に走るかもしれません。
遠征にお金を使いすぎましたからね。
6月はちょっと節約です。
次回は何を書こうか…考え中です。
書いた際にはまたお付き合いいただけると嬉しいです。
ではでは✌️
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