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全サイクリスト夢の舞台『ツールドフランス』1日体験『L'Etape du Tour de France 2023』中編

みなさんこんにちは。
自転車シーズンがピークに差し掛かり同時にメインでもあるサッカーのチーム練習がスタートして毎日ボロボロのKです。
今回は前回に引き続きL'Etape du Tour de France 2023の話を書きます。
お時間あればぜひご覧ください。


前回のあらすじ

イベントがスタートし順調に最初の3級山岳を上り終え私はTeam639のメンバーである笹井さんの背中を追いかけて次の山岳エリアまで走り始めました。

前回は🟥の区間を書いた
今回は🟨区間を書く

一瞬だけ小休憩

1つ目の山岳が終わった後、下り坂で私をバンバン追い抜いて行った方々に追いつき再び楽をしながらサイクリングをしていました(この時は本当にまだサイクリング気分だった)
当たり前ですが他の参加者と隊列を作っていると『そろそろ前に出てくれ』と合図をもらいます。
『おっしゃ、がんばるぞい』って思いながら先頭を走りますが走力が合わなさ過ぎてすぐに「お前もう変われ」なんて言われます。
他の参加者のお世話になっておきながらお返しができずにしょぼくれているとあっという間に次の山岳エリアが始まりました。

少しづつ見えてくるエタップの怖さ

33km地点、フェッシという場所から2つ目の山岳エリアが始まります。
距離7km、平均勾配は7.4%の1級山岳です。
まあまあ斜度ですね。
しかしさすがフランス、上りはきついですが景色が最高過ぎます。
1つ目の山岳とは違って終始絶景だったのでキツさよりも『景色すげぇ』の方が勝りました。

見渡す限りに山、山、山の超絶景のコースが続く

この日の最高気温は約36度。
10時の時点で既に気温は30度近くありました。
ヨーロッパは基本的にどこも乾燥しているので日陰に入れば涼しいです。
しかし今回のコースはほとんど日陰がなくほぼずっと太陽に照らされながら走ることになります。
天気が良いのは良かったんですけどね。
あまりの暑さに体力がゴリゴリ削られていきます。
周りからの声援があってもやっぱりキツいもんはキツいです。
しばらくすると後ろからバイクが走ってきました。
『おっ、撮影か?』と楽しみにしていましたがスタッフのバイクってだけでカメラは持っていませんでした(ドイツのレースではバイクに乗っているスタッフの後ろに高確率でカメラを構えているスタッフが座っている)
その後も何台もバイクが参加者達を追い抜いていきます。
最初はなぜ何台もバイクが来るのだろうかと疑問に思っていましたが後々思い知ることになります。

しばらくのんびり上っていると山頂につきました。
ここでは今イベント1つ目の休憩エリアがあります。
当たり前ですが最初の休憩エリアなので物凄い人数の参加者がいます。
前日の夕ご飯時に浅野さんが「最初のエイド(休憩エリア)は人が混み合うからあえてスルーするのもありだよ」と言っていたのを思い出しました。

『まだ水もあるし、多分そこらへんでもらえるからここは通り過ぎよう』

今回のイベントでは休憩エリアだけでなく様々な場所で水をもらう事ができます。
大半が参加者を応援してくれる観客の方々からです。
少しばかり運次第にはなりますが道端でも飲める水が湧き出る場所がちょくちょくあるので体力と水に余裕があるのであれば運営が設置した休憩エリアを通り過ぎるのも選択肢としてはありです。
私は上記の理由で1つ目の休憩エリアを通り過ぎる事にしました。
(なので写真はありません)

嫌いな坂道

山を上ったと言う事は当たり前ですが山を下ります。
最初の坂はある程度見晴らしが良かったのでのんびり下ることができましたがここからの坂道はそうは行きませんでした。

最初の山と違って九十九折りが9ヶ所ほどあります。
ただでさえ速度が出るのに急カーブが続くとなるとかなりの恐怖です。
そして上りは絶景だったのに下りは森林の間を下るので軽い曲がりからいきなり急カーブという箇所がかなり判断しづらいです。
しかしたまに超絶景エリアが顔を出します。
これが大きな罠です。
一瞬でも見惚れると曲がりきれずに空を飛びます(現に何人か空を飛んだそうです)

次のカーブに対応する為にも下り坂が多々あるイベントの参加時にはなるべくナビ機能が付いたサイクルコンピュータを用意するのを強く勧めます。

ナビがある事で次の曲がりを知ることができる
これがあると無いとでは精神的にかかる負担に大きな違いが出る

坂道を下っている最中にスタッフの方々が手を振っています。
応援してくれているにしてもかなりコースに身を乗り出しています。
瞬時に『この曲がり角の後に何かあるな』と判断して減速をしました。

曲がった直後に救急車が2台。
瞬間的にしか見ることができませんでしたが肩が変な方向に向いて項垂れている参加者が倒れていました。
予想ではありますが曲がる際に減速が効かずにガードレールに激突したのでしょう。
ただでさえ坂道が怖くて仕方がないのに更に恐怖を煽られる事になりました。

なんとか坂道を下り終え再び次の山へ向かって走り始めます。

ちょっと休憩

次の山道へ向かう前にオルシエという街を経由します。
この山と山の間の小さな村を通るこの時間が精神を休ませる絶好の機会です。

50km地点で参加者が20人並んでいる場所がありました。
どうやら湧き水エリアだったようです。

『あっ、ちょうど良いや。ここで水もらおう』

と言うことでわずかながら水休憩です。
のんびりと列に並んでいたら後ろから声をかけられました。

笹「あれ?中村さん(私の本名)」
K「あっ、笹井さん!いつの間に」

後ろを振り向いたらいつの間にか私の後ろに笹井さんがいました。
どうやらいつの間にか追い抜いていたようです。
とりあえず1つ目の目標を達成することができました。
それと同時に笹井さんが無事でいてくれたので安心しました。
やっぱりこのようなイベントでチームの人と再会できると嬉しいものですね。
少しだけ話をしてまた出発しました。
残念ながら笹井さんとはどこかのタイミングではぐれてしまいました(でも後々また何度も会えました)

オルシエを通り過ぎるとすぐに3つ目の山岳エリアが現れます。
距離5.9km、平均斜度7.8%の1級山岳です。

山のキツさとは別の問題が大量発生

先程上った山とは違い距離が短いのであっという間に終わりはしましたがここで別の問題が派生しました。
道端を見ると参加者達が座っています。
最初は『疲れたのかな?』と呑気な事を思っていましたがすぐに気付かされます。

『それにしても暑いな!🥵』

時間は11時半。
気温はおそらく30度は超えていました。
更に日当たりが良過ぎるのか先ほどまでとは打って変わって異常なほど暑いです。
ここから大勢の熱中症、脱水症状の参加者とすれ違うことになります。

『このまま走り続けたら倒れる…どうしよう』

困り果てていたタイミングで参加者を応援しながら何かを持ち上げている観客がいました。
どうやら希望者に水をぶっかけてくれていたようです。
「いぇーい!」とか叫びながら水をかけてもらいました。
かけてもらった水は超冷たいです。
一気に生き返った気分になります。
この後、何度も観客の方々に助けられます

前の話にも書きましたが今後参加希望の方は携帯電話や非防水の電化製品を背中のポケットに差し込んで走る場合、必ず防水ポーチに入れてきてください。
そうしないとぶっ壊れます。

後々知りますが撮影機材とバッテリーを付けていたKEIMASAは機材故障を防ぐためにその水を片っ端から避けるという強制縛りプレーをしていたようです。

しばらくすると再びバイクが参加者の横を通り過ぎます。
ここで知りましたが、このバイクはダウンしてしまった参加者達の状態確認の為に来てくれていたそうです。
そこで非常事態なら救急車が来ます。
道が狭く4人並んで走るのが精一杯の道に来るので参加者がそれを避けなければなりません。
勾配がキツい場所でそれをされると自転車が密集して今度は落車のトラブルが大量発生しました。
逆にバイクが通るから道が開くのを利用してアタックをしている強者もいました。

絶景だが参加者はそれどころではない

こんな大変な状況下でもイギリスからの参加者達は呑気に話しながら上っていました。
イギリス人はよく話すとは聞いていましたがこんな状況でも楽しそうに話している姿を見て少し感心しました。

確かここら辺で車の上に乗りながら爆音で応援してくれるお兄さん達がいました。
プロの放送時にも確認できます。

なんとか山頂まで辿り着き2つ目の休憩エリアで少しだけ休むことにしました。

水や食べ物、それとメンテナンスエリアもある

大勢の人でごった返しているので長居はできません。
自転車を空いている場所に立てかけて私も水の補充とおやつを大量に食べる事にしました。
ここのエリアでは預け荷物回収車(上記写真左後ろ)が待機しており、ここでリタイアしたい参加者はこの場で荷物を受け取って帰ることができます。
長居をすると動きたくなくなるのでとっとと下山する事にしました。

下山の恐怖再び

先程の坂道とは違いそこまでの急な曲がり角はありませんでした。
しかし水に濡れて画面が勝手に変わってしまったサイコンを触るために一瞬だけ視線を落としてしまいました。
その直後、私の前にいた参加者が減速していた事に気づかずあわや激突しそうになってしまいました。
咄嗟にブレーキをかけますが今度は後輪がすごい勢いでスライドしてしまいました。
目の前は崖。
『やばい!』と瞬時に身体を内側へ倒しなんとか難を逃れる事ができましたが…あの判断がなければ私が空を飛んでいました。
あの瞬間は今思っても本当に怖かったです。

300m程下ったらル・ラヴエと言う村を通ります。
すぐに山を上ることになりますがここは山岳エリアの認定をされていないそうです。
斜度が緩いとはいえ結構上りましたけどね。

久々のサイクリング

75km地点、かなり見晴らしが良い場所へ来ました。
ちょうど良いタイミングで湧き水エリアがあったので立ち寄ることにしました。

外は暑いが水が冷たくて最高
写真を撮ろうとカメラを構えるとみんな手を振ってくれる

次の休憩エリアであるミウシーまでの約17kmはほぼ下り基調の道でかなり楽に走る事ができました。
当たり前ですが山の上は涼しいので標高が下がれば下がるほど暑くなります。
ミウシーまでの途中にあるサンジョワールが今イベントで最も標高が低い場所でかなり暑かったです。
ここにも水をかけてくれる方々が大勢いたので本当に助かりました。
中には水をかけてくれるのではなくて水を当てに来る人もいましたけど冷たかったので良しとしましょう。

走っていて気がつきましたが道中のカフェで休んでいる参加者が多々いました。
『村を走るとこういう休憩の仕方もあるのか』と感心していました。
後少しで休憩エリアと言う所でふと右を見ると日陰でくつろいでいる見知った顔がいました。

日陰を超満喫している金子さんです。

あまりにも想定外の場所にいたのでかなり驚きました。
その直後に休憩エリアです。
『もうちょっと走れば休憩エリアだったのにねぇ』なんて思っていましたが後々「知っていたけど日陰で冷たいコーラが飲みたかった」と言われてみれば『確かに、そっちの方が断然休める』という答えが返ってきました。

日差しが強すぎて休憩エリアなのに休憩にならない

この直後にほぼ超級の1級山岳が控えているという事もあり参加者達は皆装備の確認や補給を入念に行っていました。
私もほぼフートファイト並みにバナナを食べました。
暑すぎて休憩にならないのですぐに出走します。

どっちがラスボスかわかんない。ほぼ超級の1級山岳

ミウシーを出発して10分もかからない距離に現れる山岳エリアのゲート。
かなり厳しい山だけに周辺に多くの観客がいました。

ここからが地獄の幕開け

平均勾配7.1%で最大勾配は11%。
距離は今回のイベント最長の14.3km
です。

「よし、一勝負といくか」

気合を入れて上り始めました。

ところで、いきなりですがみなさんはサイクルコンピュータは何を使われていますか?
私は主にガーミンedge830を使用しています。
ガーミンのサイコンにはルートを設定した際にクライムプロという『ここから山道が始まり約○km上ります』と通知がきます。
そして斜度によって緑→黄→オレンジ→赤→紫と表記が変化していきます。

斜度
緑:0-3%
黄:3-6%
オレンジ:6-9%
赤:9-12%
紫:12%超

なぜこんな話をしたのかというとですね。

表記されている坂道が全部オレンジと赤なんですよ。

しまいには紫も現れます。

冗談なしに拷問のような坂道でした。
斜度はキツい、道が狭い、バイクどころか救急車まで来るから更に狭い。
そして気温が34度(実際もっとあった)
あまりの暑さで参加者が1人、また1人と倒れて行きます。
倒れなくてもその場で足が動かなくなり完全に項垂れている参加者もいました。
もはや地獄絵図です。

『これが本当の地獄か』

あまりの辛さに言葉が発せません。

今までの疲労も相まって全く足が動かなくなってしまいました。
更にお尻が痛すぎてサドルに座り続けることができないので立ち漕ぎを多用する事になります。
これが更に追い打ちをかけます。
座りと立ちを併用する事で使う筋肉を変える事ができて楽に走ることができるとはよく聞きますがそんなことは頭から完全に吹っ飛んでいました。

10分程経った頃でしょうか(感覚的に10分だと思っているだけで実際何分経っているのかは全くわからなかった)
何km進んだのかサイコンを確認します。
300mです。

300mです。

私は実際時速何kmで走っていたのでしょうか?
私の経験上時速5kmを下回らなければ転倒することはないというのは知っていました。
なのでおそらく時速5km以上は出ているとは思います。
それにしても全然進んでいません。

『こ、ここまで進まないもんなんか…』

あまりの事態に頭が大パニックです。
そんな状況でもお構いなしに後ろからはバイク、救急車がバンバン来ます。
あまりにもキツい状況の為普段なら絶好の追い抜きポイントとして利用している坂道の内側部分を全く使うことができません。
外枠いっぱいを使って走ります。
しかしその外側には倒れた参加者達が多くいるために内側に近い箇所を走らされる事になります。

この時点で私も日差しにやられてか、かなり頭がくらくらしていました。
正直、いつ倒れてもおかしくない状況でした。

『もう少し、もう少し…』

なんとか自分に言い聞かせて進んではいましたが終わりが一向に見えず心身ともに削られていきます。

ようやく半分かといった場所でとうとう11%の坂道が現れます。
進みたくてももはやペダルを踏むことすら出来ません。

それでも倒れるわけにはいきません。
腕の力を使ってハンドルを引き寄せその際の力を利用してペダルをなんとか回していました。

このエリアでは急斜面が終わると瞬間的に斜度が6%程と緩やかになります。

『この区間で足を休めて…』

富士ヒルの時には4%が休み区間だと思っていましたがこのイベントを通して6%までが休み区間だという認識になりました。

しばらく走っていると幾つか吹き抜けのトンネルを通ります。
数少ない日陰ポイントですがそこにも大勢の倒れた参加者がいました。

僅かな時間でしたがちょっとだけ涼んでを繰り返しゆっくり上っていきます。
おそらく12km地点、1箇所だけ長めのトンネルがありました。
今までの暑さを吹き飛ばすくらい涼しかったです。
他の参加者も皆「はぁ〜」とこの状況に安堵していました。

ここだけ気温が一気に下がる
地獄に一瞬だけ天国があったかのような感覚だった

このトンネルが終わった直後に大きなフォロン川が現れます。

水が最高に冷たかった

休憩エリアや大勢の休んでいる参加者があったので『ようやく終わってくれたか…』と思いながら立ち止まって水の補充をする事にしました。
ここの水が今回のイベントでもらった水の中で1番冷たくて…浴びていました。
休憩エリアの食べ物を食べていたらスタッフの方から声をかけられました。
どうやらここは公式の休憩エリアではなかったようで団体チーム専用の休憩エリアだったようです。

既に少しだけ食べてしまいましたがダメだと言われてしまったのであれば諦めるしかありません。

ある程度休憩もできたので再び下山する事にしました。

しかし何かがおかしいです。
と言うのも上っています。
顔を上げたらとんでもない光景が広がっていました。

写真では遠すぎて見えないが実際は物凄い人数の参加者がまだ山を上っていた

咄嗟にサイコンを確認したら『残り2.1km』と表記されていました。
そう、まだこの山岳エリアは終わっていなかったのです。

『やられた!この2kmはキツいぞ…』

先程の休憩でかなり体力が回復したとはいえ脚は悲鳴をあげている状態でした。
文字通り歯を食いしばりながらなんとか上り切ります。

ようやく現れてくれた頂上ゲート

休憩中にも問題だらけ

ようやく山頂です。
ここは少し長めに休んだ方が良いと判断して自転車をスタンドへ立てかけて休憩する事にしました。
当たり前ですがここにも日陰はほとんどありません。
それでも座っていれば少しは体力も回復するだろうと思い座っていました。

その時です。

ガシャン!と音を立ててスタンドが倒れました。
私が立てかけていた反対側の自転車が多すぎたためにスタンドの足が折れてしまったようです。

幸いにも私の自転車は真横に立てかけていたためにバーテープに傷がついたくらいで済みましたがスタンドの隙間に差し込むようにして立てかけていた自転車の何台かは倒れた衝撃で機材がとんでもない事になってしまいました。
休憩をしているにもかかわらず全く心が休まりません。

10分ほど休憩して今度こそ下山する事にしました。

下山をする際に気がつきましたが大勢の参加者が何かを撮っていました。
なんだろう?と思いつつ目線を向けると見惚れるほど綺麗な白い山が見えました。

息を呑むほど美しく見えたモンブラン

「なるほど、これは止まるね。うちも写真撮ろっと」

ようやくエタップを楽しんでいる自分がいました。

生かす気ないだろ?

さぁ、お待ちかねのジェットコースター下山の時間です。
約1000m上ったと言うことは同じく約1000m下る事になります。
相変わらず他の参加者達はすごい速度で下山をしていきます。
今までのコースとは違ってほぼ全ての道にガードレールがあるとは言え間違えて激突したらただではすみません。
案の定私より遥か前に下山したであろう参加者がガードレールに激突していたらしく首を固定されて救急車に乗せられていました。

遠慮なく現れる急カーブと後ろから迫り来る参加者の恐怖に怯えながら20分近く下山しました。

『ここはなんとか上りきる事ができた。けど今の状態では間違いなく次の山で脚を付く。どうしたら良いもんか…』

下山が終わり安心しつつこんな事を思いながら最後の超級山岳へと向かう事にしました。


ここまでご覧いただき誠にありがとうございます。
書きたいことが多すぎてなんとか省略しようとしてもこの字数になってしまいました。
次回は今イベントの最大の山岳エリア『超級山岳』とその後のお話を書きます。
次回ももし読んでいただけるのであればとても嬉しいです。

ではでは🤙

あまりの景色に感動してか、笑顔で走っていた

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