7/3坂東玉三郎 お話と素踊り
すみだトリフォニーにて。「玉三郎」を脱ぎ捨てている時もあるのだと、たおやかに優美に微笑むように、はにかむかのようにおっしゃる。ただ椅子にかけておられるだけなのに、その佇まいの美しく尊いこと。思い出してありがたくて涙が出ます。夢の中の出来事のようなそんな時間でした。
ホールを出て来た時は割と冷静だったのに。電車の中で、じわーっときた。ありがたい時間の中に包まれていたような。
ホールで3階席なのに、お座敷にいるような近さ。玉さまのお気遣いが隅々まで行き届いていた。気がつけばそこに佇み、寄り添うていてくださるこの世の観音さまのようでした。
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