人生でまさかじぶんが絶縁・絶交することがあるとは。
こんにちは、松乃です。
急に重めのタイトルでびっくりさせてしまってたらごめんなさい。
Forbesの記事を見かけて、ふとnoteを書いてみようと思いました。
絶縁・絶交までする必要ある?
苦手な人くらい誰でもいるから、会わなければいいのでは?
わたしも過去にそう思っていたこともあります。
でも、じぶんでもどうにでもならないこともあるんだなと、実体験をもって感じたことがあります。
「じぶんの人生でこれ以上関わると危険だ」という本能が、
ある時急にふっと湧いてきて、わたしは絶縁・絶交を選びました。
(きっとここがわたしの限界だったんだと思う)
こちらのForbesの記事では、5つのタイプについて書かれていました。
1. エネルギーを吸い取る人
2. 自己中心的な人
3. “現実的”な人
4. 極端にネガティブな人
5. “賢い”人
項目だけ見てしまうと、誤解があるかもしれませんので、ぜひ記事も読んでみてください。
わたしが改めて認識したのは、「極端にネガティブな人」。
記事に書いてあったのは、幸せになりたくない人がいる、というもの。
そして最終的には「じぶんしか変えることしかできない」ということ。
ひとを変えようと思ってはいけない、もちろん期待をまったくしないということではないとは思いますが、状況を変えたいのであれば「じぶん」から変わらないといけないんですね。
過去のおはなし
わたしは、前にいた会社で仲の良い先輩がいました。
同じチームに所属していた、わたしよりも10歳ほど年上の女性の先輩。
年齢が違っても同世代のようにフランクに接してくれつつも、仕事の中では厳しく、仕事の楽しさも教えながら育ててくれた先輩でした。
同じチームで仕事をしていく中でランチにいったり退社後にご飯に行ったりと、一緒に過ごす時間が増えていました。
先輩はあるアーティスト(歌手)が好きで、よくアーティストの話をしてくれていたため、わたしもだんだんと好きになり一緒にライブへ足を運んだりと休日も一緒に過ごすこともありました。
仕事に対して非常にシビアで、周りの先輩や上司からも厄介に思われてしまうこともありましたが、わたしは真正面から仕事に向き合い、違うことは違うと主張できる先輩のことを応援したかった。弱くても、味方になりたかった。
そうゆう気持ちが芽生え、客観的に見ても、先輩がどんどんわたしに依存するようになっていきました。
抜け出せないループ
LINEを既読にしていて返事がないと、なぜ返事がないのか。
LINEを既読にしないでいると、なぜ既読にならないのか。
最終的に電話がかかってきて、なぜ出ないのか。
わたしのまわりの人からも、「彼氏じゃないんだから...」と心配して声をかけてくれる人も何人かいました。
仕事の失敗はもちろんのこと、旅行の計画やごはん屋さんに行くなど日常のちょっとしたことでもとにかく責められ続ける、そんな状態でした。
すべてはわたしの成長のためだ。
と言われ、何か成功したりいいことがある時は思いっきり一緒に笑って喜ぶ、次の瞬間には罵声をあびせられる、そんな非常に起伏が激しい状態が続いていました。
ちなみに、わたしはわたしで、ある程度ものごとをはっきりと主張できるタイプです。新卒のときにお世話になっていたということもあるとは思いますが、この先輩に限っては、何も言えなくなってしまうんです。
正直にいうと、いまでも、とても怖いです。
街で偶然すれ違ったら?
取引先の担当者だったら?
共通の知り合いがいたら?
転職先にいたら?
このnoteを見ていたら?
「本当に反省しているなら家まで来て直接謝るべき」
ある時、仕事が終わったあとに電話で2時間くらいかな、
ひたすら責められ謝ると、「本当に反省しているなら家まで来て直接謝るべき」と言われました。
当時わたしは結婚後、はじめて二人暮らしを始めたばかり。
電話で怒られていた内容も、すみません、本当に正直にいうと、たしか旅行の計画をしていた、プランや行きたい場所をすべて先輩がリストアップしてくれていたことに対し、「お前は何もやらない。ついてくるだけ。なぜだ。」と怒られていました。
(書きながらすみませんと謝ってしまうのは反射でしょうか...)
何をしても怒られてしまうので、「どこどこに行きたい」「これが食べたい」「このお店はどうか」など言うことすら怖くなってしまい、何も言えずに先輩の行きたいところ、食べたいものを食べようと思っていたのですが、それがいけないと。
そんな内容でした。
わたしはそのまま電車で先輩の最寄り駅まで向かいました。
家の前まで行っても、「おまえのためにわざわざ家にあげないといけないのか」「寒いから外なんてありえない」と言われてしまい、ひたすら直接謝らせてほしいと懇願していました。
最終的に夫が帰ってくる時間になってしまい、こんなことが夫に知られてしまったら大変だ、と思い、改めて懇願した結果、道路にホッカイロと缶コーヒーを置かれ「帰れ。」と言われました。
電車の中で自然と涙がこぼれた
わたし、なにをしているんだろう。
喜怒哀楽は激しいけど、みんなも嫌っている先輩だけど、わたしにとっては厳しくも仕事を教えてくれ、時には年上の先輩がわたしに頼ってくれ、一生懸命生きている先輩。
嫌いになりたくなかった。
わたしだけは、味方でいたかった。
たぶん、それだけだったと思う。
でも、無理をしていたんですね。
すべて先輩にあわせて、謝れと言われれば謝る。
言いなりになっていたんですね。
今までは「わたしが我慢すればいい。」
とさえ思っていました。でも、それは違う。
「子供ができたときに、赤ちゃんを抱かせたくない」
そう思ってしまったんです。
これから家族が増えていった時に、先輩が何かひどいことをしないか。わたしと同じように、子供のことを「おまえの子供だから」とひどいことを言われないか。
そう思った時に、涙がでてしまって、もう、終わりにしよう、と思ったのです。
ひとが強くなるのは、「守るべきものができたとき」
だと思います。
わたしは、まだ見ぬ将来の大切な守るべきもののことを考えて、
少しは強くなれたんだと思います。
こうして、じぶんだけを犠牲にしてしまうひとが、
少なからずいると思うと・・・もどかしい気持ちになります。
わたしは、転職をして、先輩のLINEをブロックして、Facebookは新アカウントにして・・・
そうして、絶縁・絶交をすることにしました。
今でも、怖い感情と一緒に、少しだけ、「先輩の味方はいるのかな」と心配になります。
どうか、先輩が少しでも、
まわりのひとに、じぶんに、
優しくなれていますように。
これがわたしの、#大人になったものだ 、です。
松乃@sincerely