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春の畑と庭しごと、息子とはじめての野菜づくり

息子に4度目の春がやってきた。
去年までは「お庭で遊ぼう」と誘い出すと、庭を出てさっさと公園に向かって歩き始めていた彼も、今年は庭の中にとどまって庭仕事を手伝ってくれるようになった。

今年は早川ユミさんの本を読んだ影響で、自宅の猫のひたいほどの小さな庭だけれど、野菜やくだものを育てて食べようと思っている。

まずは3月に入ってすぐ、息子の誕生日にみかん・レモン・びわの幼木を植えた。
みかんは息子の木。大好きなやわらかくて甘い温州みかん。
レモンは私の木。よく飲むハイボールにしぼるレモンを楽しみにしている。
びわは夫の木。びわが大好物な夫のために。

それから、毎年雑草だらけにしてしまう日当たりの良い芝生を一部剥ぎ取って耕し、ジャガイモ栽培用の土壌改良材を撒いてジャガイモの種芋を植えた。
ホームセンターで買ってきた種芋と、それから父が作った昨年のイモの残りを切って少し干してから。
息子も穴を掘って種芋を植え付けるのを助けてくれた。
植えてから2週間。ようやく芽が出てきたのを見て「わあ!芽が出てる!」と感動してくれたのがうれしかった。

夏野菜は5月の初旬に苗を買って植え付けるとして、それよりも先に種から育てる野菜を畑に撒こう。
冬を経て枯れ草だらけの土にフォークのようなクワを入れて耕し耕し…息子も見よう見まねで手伝ってくれる。
耕したあとは、昨年から始めた生ごみコンポストで作った完熟した堆肥を上の方にかけ、畝を整える。
まずは3月から種撒きができるニラとチンゲンサイを。
それからカラフルなポットにコンパニオンプランツのためのマリーゴールドの種を。
息子もマリーゴールドの種をひとつぶひとつぶ丁寧に撒いてくれた。
チンゲンサイとマリーゴールドはすぐに発芽してくれた。ニラがなかなか発芽せずやきもきしていたが、一週間以上経ってからようやく発芽。ホッと胸をなでおろす。
種から出てくる芽はとても小さくて、見ているだけでワクワクと気分が高まる。植物を育てる過程でいちばん好きな瞬間だ。
4月に入ったのでそろそろモロヘイヤとオクラとハーブの種を撒こうかな。

息子は庭仕事の手伝いをしていない間(ほとんどがこの時間ではあるが)は、庭の草花や石を使って一人遊びをしてくれてるのでとても助かる。
私もときどき顔を上げて息子の姿を確認し、春の庭に来る虫や草花を一緒に見たり、石を拾ったりして遊びながら庭仕事をしている。
今年は息子とワイワイ庭仕事ができると思うと、この上なくウキウキとした気分になる。毎週末が楽しみだ。


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