こんなステキな企業があったんだ: 静岡みんなの広報(株式会社LEAPH)レビュー
「こんなステキな企業があったんだ: 静岡みんなの広報」株式会社LEAPH によると、アンケート設問「県外の大学に進学した若者が就職で地元に戻らない理由」で、「やってみたい仕事や勤め先がなかった」が40%超。そんな問題意識から制作された本のレビューを作成したので以下に紹介する。
(〇本文ピックアップ、■私の考え)
はじめに 静岡みんなの広報ってなに?
〇もしかしたら単純に、静岡のステキな企業や魅力的な仕事が伝わっていないだけではないでしょうか?
■それはあると思う。自分も最近になって、「わわっ、すごいステキじゃん」と思った企業がたくさんある。インタビューで掘り下げることで、本人が気づかない魅力を発掘できるっていうのは、「そりゃそうだ、本になったら読んでみたい」と思う。
1地域とともに成長する
「小さなまちの挑戦が世界を動かすかもしれない」江﨑グループ
〇稲森和夫さんの言葉、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」を私は信じています。
■私も「これができたらすごいよね」でワクワクし、緻密な計画に穴がないかドキドキし、当日でも拭い去れない不安にハラハラしつつもうやっぱり楽しむことを大事にしています。
「ソーシャルグッドカンパニーを目指して」静岡鉄道株式会社
〇あらゆるところで社員たちによるボランティア活動が行われていました。”いました”と表現したのは、私も後から知ったからです。
■いわゆる圧倒的当事者意識ってやつ。自分ごと。仕事が個人にフォーカスされるほどこれが大事。期限社員が長く働くことを意識して、職場の事務環境を改善していると嬉しくなる。
「廃校になった校舎をグランピング施設に」株式会社アイワコネクト
〇「夜遅くまで作業していたのを、私は見ていました。廃校になったときは本当に寂しかった。だけど、こんな素晴らしい施設に生まれ変わって…」
■これから学校の統廃合が進むが、閉校セレモニーの大切さがわかる。静岡の青葉小学校の廃校セレモニーの記録を見たが、母校愛の大切さが染みてくる。
2新しい風を吹き込む
「地方都市だからこそ無限の可能性がある」スルガノホールディングス株式会社
〇社員がすごく悩んで提案してきたら一発OKにしています。
■これも圧倒的当事者意識だろう。それがあれば、もしもの時の対応もできるはず。信頼も高まる。
「静岡から上場企業を創る。三島発ITベンチャーの挑戦」株式会社Geolocation Technology
〇行動指針ができたのは2006年です。ここには創業の2000年から6年の間にあった痛い行動が反映されています。
■痛い行動を受けとめていることを見える形にしているのがいい。大切にしていることがわかって信用が高まる。
「三保再生物語 -海に沈む夕日を見ながらお酒が飲める場所がほしい-」ウラレナ
〇たとえば、トイレを借りに来るだけでもいいですし、雨宿りのためにつかってくれてもいいです。
■敷居が高そうに見えたが、そういう気持ちを察しくれる目線がうれしい。
3技術や想いを次世代につなげる
「伝統を守りつつ、新しさを模索していく」駿府の工房 匠宿
〇「…意見が出にくくなると思います。円状に並びかえてください」と指示されたことです。
■社長が細かいことに口を出すのではなく、細かいところを大事にしているんだと思う。
「社会課題を解決する浜松レモンケーキ誕生秘話」株式会社平出章商店
〇つなげるのは商品そのものだけではなく、商品に込められた想いや受け継がれるノウハウを「つなげる」ことも大切な仕事です。
■つながりは時には面倒なことを生み出す。それでもなお、そこに価値を生み出すこと、人の思いやりを育てるということだろう。
「工場見学で静岡のものづくりにムーブメントを」株式会社山崎製作所
〇誰かに説明するつもりで嚙み砕いて言語化してみることで、自分の中でも情報が整理され、仕事への理解が深まります。
■5分話すと社外の人とどれだけ交流しているかがわかる。言葉選び、テンポ、反応をみている視線が違う。
4Uターン・Iターンで移住者を増やす
「シャフト静岡スタジオAOIへの想い」株式会社シャフト
〇いつの時代も、自分で目標を立てて想いを行動に移せる人は強いです。
■社のミッションを自分ごとにして、自走できる人。
「静岡特化型移住転職エージェントの描く未来」株式会社Turnx
〇「静岡の課題を解決したいと」と思える人が増えていくのは、その次のステップになるかなと。
■静岡は1度会った人と偶然もう1度会える規模のまちなので、「こうなったらいいな」を話すようにしている。
5スポーツで雇用を創出
「まちにオール静岡で応援できるプロスポーツチームがある意味」静岡ブルーレヴズ株式会社
〇「他のスポーツは終わった後に「楽しかった」と思うけど、ラグビーは「感動した」と思える。
■なぜだろう。協力・犠牲・組織あたりか。当たりの強さ(音や迫力)もありそう。
「地方の老舗企業がキャリア教育を変えていく」フジ物産株式会社
〇仕事を通して社会に貢献するという視点を持つだけで仕事に対する心意気が変わります。
■社会貢献は利益の次だが、目の前の仕事が誰かのためになり、その先に社会が広がっていると思うだけで気持ちが変わる。
6働き方をアップデート
「静岡の老舗企業を事業再生。静岡を代表するフードカンパニーへ」株式会社天神屋
〇自分から積極的に発信している人は、努力が報われている実感を得やすい。
■静岡はテレビも新聞も県内完結。私はNoteで発信し出したら、ほしい情報や会いたい人とつながりだした。
「社員に合った働き方を模索する」株式会社イシダテック
〇社長個人のSNSに「御社で働きたいです!」みたいにメッセージを送ってみるとか、行きつけの居酒屋を見つけてアタックしてみるとか、どんどんやってほしいですね。
■もちろんこれを嫌う人もいるだろうが、その場合は返信が来ないだけ。ローリスク、ハイリターンの簡単チャレンジ。
「静岡をベンチャースピリッツ日本一に! 東京での成功経験を静岡に還元」静岡イノベーションベース
〇大きな成果を出し続ける人はチャンスを待っていないのです。…自らチャンスをつくってしまう。
■「置き石、水やり、待ち伏せ」は、私がよくやる作戦で、チャンスはつくるものは同感。
「建設業界の人手不足を解消 -なぜ橋本組は求職者から人気なのか?-」株式会社橋本組
〇私が社員を採用する際、一番見るのは「機転が利くかどうか」です。…咄嗟のときにこそ、人の本来の能力が発揮されると私は考えます。
■加えて、失敗した時の対応も同じ。対処、拡大防止、原因追求、保身など頭ぐるぐるするが、まずは正直な気持ちを声に出すのが大事。「あー困った」など。
7静鉄連続インタビュー
〈労働組合編〉ボトムアップで組織を改革
〇社員間のコミュニケーション向上を目指したプロジェクト…「働くみんなを見える化するしずてつ仲間図鑑」
■プライベート重視の時代だからこそ、お互いを知る必要性を痛感。これ真似したい。
〈プロジェクトチーム編〉心理的安全性AWARD二年連続受賞! 職場の人間関係を良好にする取り組み
〇プロジェクトは「心理的安全性のつくり方(石井遼介著)」をみんなで読み込んで、紹介されている事例を身近な出来事に当てはめることから始めました。
■この本、早速買って読んでみた。心理的安全性の高い職場=ヌルい職場と誤解されやすい現状説明が刺さり、その先を徹底追求されていて大いに納得。
〈静鉄おてつたび編〉生産性向上の鍵は〝助け合える風土〟にあり
〇繁忙と閑散を平準化し、かつ「個性を生かし合いながら助け合える風土や文化をつくる」という目的のもと、業務を手伝ってほしい組織と業務を手伝ってほしい個人をマッチング
■単なるイベントお手伝いでなく、助け合える風土や文化をつくる点にフォーカスをあてているのがいい。
〈人事部編〉「静岡の会社で働けてよかった」と思ってもらいたい
〇弊社ではすでに、さまざまな会社さんと共同で研修を行っています。
■8/23に開かれた合同イベント「若手の主張」もそうだった。次回は若手を誘ってみたい。
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