イマドキの学祭事情
10月下旬から大学祭(以下、学祭)シーズンが始まる。ここでは、静岡県内の学祭の変化と活用方法を中心に述べることにする。
背景
我が家では、十ウンねん前、長女4歳、二女2歳のある朝、嫁さんとけんかして、子供と家を出て動物園駐車場に入ると、近くの大学祭の看板が見えて、そちらへ行った。それ以来、三女を含めて、毎年、この季節になると毎週のように学祭巡りをしている。その後、大学勤務になっても県内の色んな学祭に行っている。
子連れデビューに最適な学祭
保育学科のある大学ならばもちろん、そうでなくても学祭は幼稚園年代に優しい。転んでも泣いても周囲の学生が手伝ってくれるし、小さい子供ほどちやほやされる。模擬店があるので昼食にも困らない。
気をつける点は「トイレ」と「飲み物」と「小銭」。トイレは女子の多い大学や短大では男子用を探しておくことが必要だし、こまめに行っておくことが大事。飲み物の自動販売機は売り切れやすい。模擬店では利幅が少ないせいか、飲み物の販売は少ないからである。できれば持参するのがいいが、学食を目指せばいい。学食は休みだが、その近くに必ず自動販売機があるからである。なお、模擬店では釣銭で困らせないよう、小銭も準備しておくといい。また、ある時、メイド風カフェに入ったところ、私は学生から「いいお父さん扱い」されたが、1人で入ったおじさんには困った顔をされていて、子連れでよかったーと痛感。
なあんてことから、子連れ学祭デビューは、公園デビューよりもハードルが低く、子育てさぼり気味の父親(母親にも)には特におすすめ。
オープンキャンパスより気楽な大学見学
堂々と学内を歩いてキョロキョロ見学できるのは学祭の魅力。最近は学祭にオープンキャンパスの要素を含めたものもあり、以下に書いた「見るべきもの聞くべきこと」はほぼ達成できる。むしろ自然体の学生から本音情報を収集しやすいケースもある。
高校生がオープンキャンパスで見るべきもの聞くべきこと_大学選び
https://note.com/tanto63/n/n7e0fddac046b
最近の学祭の変化
コロナ禍以降、学祭の全体規模が小さくなったという話をよく聴くが、実際はコロナ過前から縮小傾向があり、コロナ明けに顕著になった。大きな流れとしては、個が重視される風潮から、学祭を休日活用(旅行やバイト)する学生が増えたということだろう。以前から新しい企画を作ることができる学生は少なく、前年踏襲をベースに微調整することが多かった。中には先輩からの想いを忖度して実施していたものが縮小、廃止になったものもあるだろう。
部門ごとでは、模擬店の変化が大きい。先に研究発表が縮小して、相対的に模擬店が増え、模擬店祭り状態になった大学もあるが、最盛期の3割以下になった大学もある。留学生の比率が多い大学は、留学生の国別模擬店が賑わって異国情緒がある。一方、ミニオープンキャンパスと合同開催したり、一体化している大学もある。先に書いたが、この場合、通常のオープンキャンパスよりも説明がわかりやすくなっていて、参加しやすい。
では、個人目線でおすすめの学祭といえば、この2つ。三島の日本大学と三保の東海大学。研究成果を地域に還元しつつ、模擬店と関連づけていて、見どころも多い。
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