娘の何気ない言葉に考えさせられた。石とはなんだ?
娘がビー玉5つを同一円周上に並べて花のような形にしていたので、「何を作ったの?」と聞いたら、「石を並べてお花を作ったの」と答えた。
ビー玉は石じゃないよ、と言いかけて口をつぐんでしまった。そもそも石ってなんだ?なんでビー玉を石に見立てたんだろう?
ちょっと調べてみた。
自然現象でできたことと、成分が鉱物またはガラスであることが、岩石であることの定義のようだ。そして岩石のうち、人と関わりのあるものを石と呼んでいる。
確かに拾った石を見てみると、キラキラしたものが見えることがある。あれが多分ガラスなのだろう。
ビー玉は自然現象で作られているわけではないので、石ではない。一方で、素材にガラスを含んでいるという点ではビー玉と石は共通している。確かにキラキラしているという点では似ていると言える。
ビー玉はほぼ完全な球体だが、実物の石で球体のものは稀である。形や素材でないとしたら何を手掛かりにビー玉と石に共通点を見出したのだろうか。手のひらサイズで硬いものを石と呼んでいるのだろうか。
娘にはどんな世界が見えているのかはわからないが、既存の科学的には不正確でも異なる2つのものの共通点を引っ張ってきて、「同じだ」ということが見受けられる。
きっとすべての子どもに見られる現象なのだろう。
別に数学に取り立てて思い入れがあるわけではないが、なんとなく重要な能力のような気がするので、大人にとっては一見まったく異なるものであったとしても何らかの共通点を子どもは見出しているはずである。
否定したい気持ちを一旦抑えて、一緒に子どもと考えてみたい。