雰囲気がいい。それだけではない、「ロスト・イン・トランスレーション」 ソフィア・コッポラ
この映画は雰囲気がいい。音楽が洒落ている。スカヨハが可愛い。全部そのとおりではあるが、が、それだけではない。
自分自信、結婚して、夫婦生活を何年か続けてくると、ビル・マーレイ演じるボブ・ハリスの振る舞いがものすごくスマートなことに驚く。スマートとも言えるのだが、いや、だがちゃんとしっかりと落胆している。スカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットと、一線を交えなかったことに対してちゃんと落胆しているだ。わかるかわからないか、本当に微妙な仕草とそのときの表情に、男の性や哀しみが描