探究学舎オンライン授業「特別編」+マイ探究おすすめ教材!
こんにちは!
探究学舎のホッシーです。
現在、3/2(月)〜3/20(金)の期間で、無料で実施中のオンライン特別授業。
※土日をのぞく
(詳細は上記の記事をご覧ください!)
第5回は「宇宙編」「生命進化編」「算数発明編」という3つの授業のダイジェスト版をお届けしました。
本記事では、第5回授業の概要と授業動画、おすすめ教材を厳選してまとめております。
授業を受けた方もそうでない方も、ぜひご家庭での #マイ探究 に役立てていただけますと幸いです!
(注)今回の記事は3コンテンツ分のまとめとなっておりますので、かなり長いです笑。上手に目次を活用していただけますと幸いです!
授業概要
まず最初に登場するのは、宇宙の謎を解き明かした、科学者たちのストーリーを追体験する「宇宙編」です。
私たちの暮らす地球も宇宙の一部。
では、宇宙って一体どのような場所なのでしょうか。宇宙の姿に想いを馳せたことはありますか。
地球の属している太陽系には、「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」というように、太陽を中心として複数の星が存在しています。
そして、この図の左端にうっすらと見える白い光の集まり。これが、銀河です。
銀河には信じられない数の星が存在しています。その数なんと、数千億個。さらにその銀河も、この宇宙に数千億個以上存在するといいます。
全くイメージが湧きませんよね。。
探究学舎調べによると、地球上に存在する砂つぶの量よりも、宇宙の星の数の方が多いのだそうです。
では、この広大な宇宙と星々は一体どのように誕生したのでしょうか。
全ては、たった1つの爆発、ビックバンから始まりました。
爆発によって生み出された宇宙。その後、宇宙空間に散らばったチリやガスなどがゆっくりと集まっていき、銀河系や太陽系、私たちの暮らす地球が生み出されていったのです。
そして、このような宇宙の秘密を解き明かしたのが、写真の科学者たち。人類の長い歴史の中で、数多くの科学者が登場し、宇宙の姿を解明してきました。
彼らの活躍により、宇宙、そして地球の姿が徐々に明らかになり、人類は前進してきたのです。
では、彼らが登場する前、古代の人々は一体どのように宇宙や地球を捉えていたのでしょうか。
授業に登場する、古代人の考えた衝撃の宇宙の姿は必見です!笑
ところで、そんな古代人の中にも特筆すべき成果を残した人物がいました。
古代ギリシアの科学者であるエラトステネスは、なんと、、一本の棒を使うだけで地球の大きさを測ってしまったといいます。
そして驚くべきことに、太陽や月の大きさも測ることができたというのです。
では、エラトステネスは、どのように地球の大きさを測ったのでしょうか。その数値は果たして正しかったのか。続きは動画でご覧ください。
そして、動画をご覧いただいた方へ向けて、探究学舎からのミッションも発動!その内容は、太陽と月の大きさを調べてまとめてみるというもの。
ぜひ、ご自宅での #マイ探究 として取り組んでいただき、 #探究学舎 とつけて、ツイッターなどで投稿してみてください!(見つけ次第コメントします!)
次は、「生命進化編」の授業に移ります。宇宙の謎を解き明かした科学者たちのように、人類には知性というものが備わっています。
では、どのように人類は知性を備えていったのか?そして、そもそも人類はどのように誕生したのか?その謎を解き明かすのが「生命進化編」です。
進化とは一体何でしょうか。子どもたちが大人になっていく過程も進化といえるのでしょうか。
いえ、それは進化ではなく、成長です。
探究学舎流に解説すると、長い時間をかけて、環境変化などにあわせて姿が徐々に変わっていくことこそ、進化であるといえます。
そんな進化の不思議に、授業ではクイズ形式で迫っていきます!
この動物の子孫は何だと思いますか?
正解はトリです。この問題は簡単ですよね?
授業では、その他にも数々の動物の子孫をクイズ形式で見ていきますので、ぜひ動画を見ながらご家族で考えてみてください!
ところで、私たち人類はどのように進化してきたのでしょうか。
一般的には猿から進化したと言われていますが、その進化の歴史を紐解くと、人間の進化はこのような順序だったと言われています。
なんだか突如として巨大化していますね。。。
もちろんこれは冗談です。
人類は、下の図のように、長い時間をかけて様々な器官を手に入れてきました。
肺や顎、脊椎など、太古の昔に存在する生物から、今の私たちに繋がる過程で、数多くのパーツをゲットしたのです。
このように、生命の進化に隠された秘密を解き明かしていく生命進化編。今回はダイジェスト版ですが、ぜひ探究スペシャルにも遊びにきてくださいね!
こうして、知性を手に入れた人類ですが、私たちの成し遂げた最大の発明が、数字の発明。その歴史を追体験していくのが、「算数発明編」の授業です。
では、一体なぜ人類最大の発明が、数字なのでしょうか。その秘密を探るべく、歴史を辿ってみましょう。
写真は数字が発明されるよりずっと前、狩りなどをして生活していた時代です。太古の時代であっても、人類は数を数えるという行為に迫られていました。
例えば、羊飼いのおじさんは、放牧している羊の数を数えるため、石を使ってその数を把握していました。
その他にも、枝や動物の骨を使って数を数えていましたが、100を超える大きな数などは、数えるのが極めて困難です。
そこで、人類は数字を発明することを思いつき、以下の5人のチャレンジャーが登場することになるのです!
では、彼らは一体どんな数字を発明したのでしょうか。
そして、どの数字が今の私たちの数字に繋がっているのでしょうか。
例えば、シュメール人の数字はこちら。
うお!なんとも書くのが大変そうです。。
左上から1,2,3.....と数えていき、10を表す数字は赤丸で囲ってあるような形になっています。
工夫は見られますが、9などは書くのにものすごい時間がかかる予感。。ぜひトライしてみてください笑
お次のチャレンジャーはこちら。
エジプト人が発明した数字です。比較的シンプルですね。
シュメール同様、同じ形を並べる作戦!!ただし、10は少しサボってる。
以外とわかりやすいなと思った方もいるかもしれませんが、お絵かき大好き古代エジプト人は、実は他の位をとんでもない形にしてしまいました。。
それがこちら。
右側にパリピおるやん!
お手上げ!って感じにも見えますが。。
真ん中の指みたいな形も不気味。これを使って大きな数を表現するとなると、明らかに困難が待ち受けていますね。。
授業では、エジプト数字を使った足し算やクイズ大会も実施しますが、その圧倒的不便さを体験してみてください笑
お次は、マヤ人が発明した数字。
横顔😀
クイズをするとどうなるか、もう言わなくてもわかりますよね。
他にも、中国人の発明した数字はこんな感じ。(下図)
まっすぐな棒の形です。この数字と表を使って、計算なども可能にしたのが、中国の数字の特徴となっています。
では、私たちが今使っている数字は、一体どの国の数字なのでしょうか。
その答えは、インド。
インドで発明された数字が、長い年月を経て、現在、全世界で使われている形に変化していくのです。今の数字に形が似てますよね。
そして、この数字にはもう1つ、最大の特徴がありました。その特徴こそ、インドの数字が現在まで使われている理由でもあります。
その特徴とは、0の存在。
0という数字の存在こそ、インド人が生み出した最大のイノベーションなのです!
では、一体なぜ、インド人は0を作ったのでしょうか。
それは、0が特別な意味を持つ数字だからです。
0と聞くと、何もないという意味であると捉えている人が多いと思いますが、その最大の特徴は、空位を表す記号であるということ。
もし、空位を表す記号、0がなければ、以下のようなことが起こります。
これ、一体いくつを表しているかわかりますか??
下の図のように、3005かもしれないし、3005かもしれない。
間にある0がないだけで、一体いくつの位まである数字なのか、全くわからなくなってしまうのです。これで商品の値札をつけていては、商売上がったりです。
しかし、0があることによって、その数字が一体何の位まで存在するのかが明確になり、正確に数字を表現することができるようになります。
それは同時に、たった10種類の数字だけで、どんな桁の数字も表現できることを意味しています。
つまり、マヤ人のように必死に誰かの横顔を書くことも、エジプト人のようにパリピに頭を悩ますこともないのです。
そしてさらに、インドの数字は計算を非常に楽にしてくれました。
例えば、中国の数字では、いちいち表などを使って計算しなければならなかったところを、インドの数字では、筆算を使うことで一瞬で計算することができます。
大きな数同士の足し算であっても、鉛筆一本でスムーズに計算をすることが可能なのです。これには他の国の人たちも心底驚いたことでしょう。心なしか、古代インド人がドヤ顔をしているように見えます。
このような世紀の大発明により、全世界の人々は自国の数字を捨ててまで、インド人の数字を使うようになります。
そして、その数字がアラビアを通ってヨーロッパに伝わった時、その数字はアラビア数字と呼ばれるようになり、その後、ある学問を発展させる重要な基盤となります。
それこそ、科学です。
「宇宙編」などにも登場する偉大な科学者たちの功績、宇宙の秘密を解き明かした功績の影には、このインド人の発明した数字の存在がありました。
宇宙の謎を解き明かす時、科学者たちは数々の計算に迫られることとなります。そんな時、マヤの数字が残っていたらどうなっていたでしょうか。
古代エジプト人のように、お絵かきをし続けることになっていたら、一体どうなっていたのでしょうか。きっと、パリピの数字のように、お手上げ状態だったはずです。
だからこそ、インドの数字が科学に与えた影響は計り知れないのです。そして、科学の発展が現代の私たちの生活を支えていることを考えた時、その数字の偉大さに改めて気づかされるかと思います。
本当にインドの数字が残ってくれてありがとう!インド人に拍手!!
ここまで、ダイジェストを簡単にまとめてみましたが、授業動画はクイズも掛け合いも盛りだくさんなので、ぜひお時間ある時にご覧ください!
授業を通して宇宙や、生命、算数についてもっと知りたい!探究してみたい!といった方向けに、以下におすすめ教材を簡単にまとめております。
好奇心の炎を持続させ、ご自宅での学びを深める #マイ探究 に役立ててみてください!
また、ダイジェストを受けてみて、それぞれの授業の本編も受けてみたい!と思った方は、ぜひ探究学舎にも遊びにきてください!
長期休みや土日の時間を使って、探究スペシャルと呼ばれる、2日で6コマ完結の授業を年間を通して実施しております!
宇宙編 おすすめ教材
■書籍・図鑑・漫画など
・『宇宙兄弟』
こちらの記事でもご紹介しておりますが、宇宙といえば宇宙兄弟は外せません!!現在1〜50話を無料公開中とのことです。(記事執筆3/6時点)
・小学館の図鑑NEO〔新版〕宇宙DVDつき
小学館の図鑑です。美しいビジュアルと豊富な解説で宇宙の謎に迫ります!
・国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ
ブラックホールの撮影に人類で初めて成功した、本間先生の本です!探究学舎でも昨年コラボさせていただきました。詳しくはこちらの記事から!
・宇宙創世(上)(新潮文庫)
宇宙がどのように誕生し、今に至るのか。宇宙を巡る科学者の活躍も併せて描いた名著です。(大人向け)
■映像系コンテンツ
・NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行 1
宇宙と地球、生命と宇宙などのつながりを壮大なストーリーで描いています。まさに、ビックヒストリーです。
・ぼくたちのビッグバン 〜宇宙のうた〜「かっきー&アッシュポテト」
探究学舎の「宇宙編」のテーマソング。このまま聞いてもいい歌なのですが、授業を受け、偉人の活躍を知ってから聞くと、さらに泣けます。。
・かっきー&アッシュポテト / スイキンチカモクドッテンカイ ~太陽系のうた~
太陽系の惑星たちが壮大な歌になりました。「宇宙編」の受講者の方にもおすすめです!
生命進化編 おすすめ教材
■書籍・図鑑・漫画など
・大人のための図鑑 地球・生命の大進化-46億年の物語-
タイトル通り、大人向けではありますが、お子さんも楽しめるようにイラストつきで、地球・生命の大進化について解説しております。
■映像系コンテンツ
・NHK スペシャル | 人類誕生(3回シリーズ)
人類の誕生までのストーリーを超リアルなCGで描いた作品です。以下は公式HPです。動画はこちら。
・NHKスペシャル 生命大躍進 第1集「そして”目”が生まれた」-NHKオンデマンド
生命の躍進を描いた名作。シリーズになっており、美しい映像を通して生命のストーリーを楽しむことができます。
・カンブリア!〜生命進化のうた〜「かっきー&アッシュポテト」
探究学舎の「生命進化編」のテーマソングです!宇宙編のテーマソング同様、授業の振り返りに使うのもよし、そのまま歌って楽しむのもよしです!
算数発明編 おすすめ教材
■書籍・図鑑・漫画など
・算数おもしろ大辞典IQ 増補改訂版
算数に興味を持った方向けの初級編の書籍となっております!
・笑う数学
探究学舎のメインファシリテーターである、タカタ先生の本です!
■映像系コンテンツ
・NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか
「算数発明編」を受講した方向けの、中級編の番組です!
・ハイビジョン特集 素数の魔力に囚(とら)われた人々
同じく「算数発明編」を受講した方向けの、中級編の番組です!
・NHKスペシャル 神の数式 第1回
こちらは、算数大好きな方向けの上級編の番組です!
・「算数発明編」 予告動画
昨年実施した「算数発明編」の予告動画なのですが、ここに登場する数学教師芸人、タカタ先生が超面白いので、ぜひ見てください笑
・数字はどうやって発明されたのか?史上最大のイノベーション
今回のダイジェストでも登場した「算数発明編」の数字の発明について解説したYouTube動画です!
■その他
・かっきー&アッシュポテト / 1メートルって何センチ? ~単位のうた~
センチメンタルなメロディーと可愛いイラストを通して、わかりやすく単位について理解することができます!
・かっきー&アッシュポテト / 九九ロックンロール!!
ロックンロールのミュージックにのせて、掛け算九九について楽しく学ぶことができます!
【編集後記】
いかがでしたでしょうか。
探究学舎の授業は、テーマごとの授業となっておりますが、学問には本来、互いに関連している部分、歴史において繋がっている部分が多数存在しています。
今回のダイジェストのように、宇宙と生命進化、算数の関連性など、学べば学ぶほど、知れば知るほど、知識が有機的につながり、よりそれぞれの学問の奥深さを理解できるようになります。
探究学舎の授業に限らず、何かの拍子に、そういった学ぶことの深淵、その楽しさを知ることができたら、それは子どもたちにとって最大のギフトになるのではないでしょうか。
探究学舎では、驚きと感動を通して、自分の好きなこと、やりたいことを見つけてもらえるよう授業をお届けしておりますが、やりたいことがすぐに見つからずとも、学びの楽しさを知ること自体が、人生を豊かにしてくれると僕は思っています。
授業を通して、知ること、学ぶことって楽しいんだ!と、少しでも感じるようになってくれたら嬉しいです。
(ライター:ホッシー)