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夫婦善哉

気になる・・0153【選-54】2005年6月24日 (金)

 「行き暮れてここが思案の善哉かな」 
 大阪はミナミの法善寺横丁。小説「夫婦善哉」で有名な織田作之助の句碑である。
 「夫婦善哉」は、もちろん「めおとぜんざい」と読む。常識である。中には「ふうふよきかな」と読んで笑わせてくれる人もあるが・・。
 それはさておき、この句、「善哉」は何と読むのだろう。
 「ぜんざいかな」だと字余りなんですよね。というより意味がつながらない・・。「よしや」と読むという説もありますが・・??です。
 これは「善哉」と書いて「めおと(みょうと)」と読ませる洒落なんですね。と断言しておきます。「行き暮れてここが思案」しながら夫婦で夫婦善哉を食べている。
「なあ、あんたこれからどないしょ?」
「さあ、そんなこと言われてもなあ・・」
「はあ、ほんまどないかならんの?」
「まあ、とりあえず善哉食べよ、な?」
といった雰囲気が想像され、字数もピタッとおさまるわけです。

「夫婦善哉」森繁久彌のとぼけ具合がいい味の映画だそうです

【気になる】シリーズは散歩の途中に見つけた、何でもないようなものを何とかして面白がってみようとする、写真と小話のコラボ企画です。
『tanpoPost』に2004~2011年にかけて不定期連載した投稿記事から、ランダムに【選】としてご紹介します。お付き合いいただければ幸いです。
※なお当時のWEB環境の関係で画像が小さく見づらい場合があります。ご容赦ください。

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