始まりの季節に向かっている今を大切にしたいです。
春はあけぼの。
ようよう白うなりゆく山際。
少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。
秋は夕暮れ。
冬はつとめて。
なぜだかわからないけれど、覚えてました。
中学生位の頃に暗唱したような、させられたような記憶がうっすらとあります。
その頃は深く考えもせず、ただ機械的に覚えていただけなのに、今この文章を振り返る時感じるのは、この文章を書いた清少納言という人の感性の鋭さです。
自分の感じたことをはっきりと言葉にして強く言い切っている。
彼女の気性のさっぱりとして強い面がこの言葉に言葉たちに現れているような気がして小気味良いと思ってしまうのです。
彼女はとてもさっぱりとしたはっきりとした性格だったのではないかと想像しています。
結論からはっきりと述べ、その理由をわかりやすく説明している。
頭の良さを強く感じさせる文章でもあるのかもしれません。
春はあけぼの。
夏は夜。
秋は夕暮れ。
冬はつとめて。
ほんとだなぁと、今の時代でもたくさんの人が納得するようなコピーのような文章が書けた彼女は本当に天才だったのでしょう。
そんな素晴らしい先達が昔の時代にいたことは今の時代の私たちにも大きな希望になるような気がしています。
私は自分が女性に生まれたことを肯定的に考えたいです。
そして女性らしくありながら女性らしいままいろいろなことを実現していきたいと考えています。
男性のようになることで、社会や世の中で自分を成立させていくのではなく、女性として女性らしくありながら、働いたり夢を叶えたりして理想を形にして行けたら、具現化させて行けたら、嬉しいと思っています。
柔らかな水のように、柔軟に、そして固体になったり液体になったり気体になったり、融通無限に変化して自分の可能性を広げていきたい。そう思っています。
今までたくさんの人たちが切り開いてくださった道を自分も作ることができるかもしれない。大変だろうと思うけれど、それだってできるかもしれない、そんなふうに考えて、緊張したり、ドキドキしたり、心が膨らんでいったり、悩んだり。そんなことができている自分が好きだったり、不安になったり、嬉しかったり、怖かったり、私の人生はカラフルでなんだか生き生きとしているように感じられて、そのことに対して自分に何ができるんだろう?と考え続けている今です。
春はあけぼの。
本当に今の時期の夜明けの景色は美しいです。
それに気がつくことができたのは今の仕事を始めたからで、それ以外のたくさんの景色や自分なりにだけれど外の社会に触れることができているのも働いているからで、今働けていることはいろいろな面で私にとって大きなプラスになっていると感じ続けています。
春はあけぼの。
何かが始まっていく節に向かっている今、新しい人生に向かって歩き出したいと強く感じています。
そういう私のことをこれからもどうかよろしくお願いいたします。