人に名前を尋ねるときは、まず自分から名乗れ〜自己開示の返報性〜 ビジ単【#7】
はじめに
「人に名前を尋ねるときは、まず自分から名乗りましょう」というマナーは皆さん聞いた事ありますよね?
ビジネスのシーンではあまり当てはまりませんが、子供の頃、母親などに言われたのではないでしょうか?
ただ、この言葉は、相手に対して失礼だからという意味だけを含んでいるわけではありません。
自分から名乗り出した方が、相手も名乗りやすい気がしますよね、そういった配慮も含んでいます。
この、「名乗り」の例から、自己開示の返報性について見ていきましょう。
返報性の法則
自己開示の返報性は、「返報性の法則」というものに裏付けられています。
では、返報性の法則とはどんなものでしょう。
返報性の法則:人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。
Wikipediaより
ようするに、「いいことされたら恩返ししたくなっちゃう」という法則です。物理や数学に出てくるどんな法則よりも理解しやすいですね!
バレンタインのお返しの日としてホワイトデーができたのも、返報性の法則からなのでしょうか??
真相は定かではありませんが、それに、自己開示を加えたものを、自己開示の返報性とよびます。
自己開示
自己開示とは、自分の身長や誕生日などの情報・長所や短所・好きな食べ物や本など、自分のことを相手に見せたり伝えたりする事です。
これに関しては、とくに詳しい説明はいりませんね!
自己開示の返報性
この2つが合わさって、自己開示の返報性が成り立ちます。つまり、「自分から自己開示をすれば、相手も自然に自己開示をしてくれる」ということです。
部下の得意不得意を知りたい!気になる異性のことを知りたい!などなど、すべては「自分から」自己開示をすることがスタートです!
ただし、自己開示をする際には1つ注意することがあります。
自己開示の順番
自己開示をするときは、基本的に自分の弱いところから伝えます。
例えば、英語が得意で数学が苦手なAくんがいたとしましょう。Bくんに、自己開示をしているところです。
A「俺、英語めっちゃ得意なんですよね!TOEICなんて800点いきますし。」
B「そ、そうなんですか……すごいですねー……」
強みを先に見せると、なんだか自慢してるみたいですよね。では、
A「俺、数学めっちゃ苦手なんですよね…高校のときから点数わるくて…」
B「そうなんですか!僕も実は苦手な科目があって……」
弱みを先に見せたほうが、”返報性”が高くなっています。あいても自分をみせてくれるようになります。
おわりに
本日も記事を読んでいただきありがとうございました。自己開示、難しいところもありますよね。でも、きっと相手もその難しさは感じているはずです。「自分から」を忘れずに行きましょう!
このビジ単がのっている本→ぼくの教科書【#4】アウトプット大全