交通事故から自分を守るために 子どもたちに伝えたいこと
子どもたちが交通事故に巻き込まれるという悲惨な出来事がありました。
自動車が歩道に飛び込んできてしまったら、歩行者はひとたまりもありません。
歩道を歩き、信号を守っていても事故に会ってしまうというこのような不条理な状況から自分を守るには、どうすればいいのでしょう?
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小学校でも、交通教室を行っています。
最近の交通教室で、警察の方が子どもたちにおっしゃったことを、ここで紹介したいと思います。
<車道から離れる>
(今回の滋賀県の事故では、保母さんや子どもたちは車道から離れたところで信号が変わるのを待っていたのに、、、)
自分たちのところまで車が突っ込んでくる可能性があるかもしれないと考えることが必要。
横断歩道のすぐそばに立つことは避けて、できるだけ下がって待つことが大切。
<アイコンタクトをとる>
信号が青に変わっても、すぐに横断歩道を渡らない。
車がしっかり止まっているか確認し、運転手が自分を認識しているか確かめる。
運転手とアイコンタクトをとって、「ぼくはここにいるよ。」と、相手に知らせて、相手が自分に気づいているか確認してから渡る。
<車を信じ過ぎない>
いつ何が起こるかわからないと考えて、周りをよく見る。
(歩道で鬼ごっこなど しながら帰るのは 絶対✖)
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警察の方のおっしゃることが、以前とは変わって来ていると感じました。
ただ交通ルールを守るだけではなくて、
その一歩先、<自分の身は自分で守る>ということを意識付けておられました。
ルールを守らない方が悪いし、罰せられて当然です。
でも、
「そっちが悪いんだ」と言って見たところで、命は守れない。
事故の後で、「私が悪かったのです」といくら謝ってもらってもどうにもならない。
ルールがどうのこうのという考えだけではだめなんです。
どちらが悪いという問題ではなくて、どうやって命を守るかということが大切なのです。
法律を厳しくし、ガードレールを付けるなどして道路をしっかり管理して 事故を防ぐのは私たち大人。
大人の責任で子どもをしっかり守るべきだと思います。
けれども、
車も増えて、時間に追われる忙しい生活の中。
<間違い>を起こしてしまうことがあります。
交通事故の危険を完全になくしてしまうことはむずかしい。
事故は起こり得るものと予測し、自分を守るために出来ることは何かを考えることが大切です。
怪我をしたり命を落としたりしてしまうのは自分自身なのだから、子どもたちが<自分で自分を守るという意識をより強く持つこと>が必要になってくるのです。
今回の事故のように、子どもたち自身では、どうしても防ぎようのない事故もあります。
それでも、事故に会う子どもがいなくなることを願って、
<自分で自分を守る>ことの必要性を、繰り返し子どもたちに伝えていきたいと思っています。
そして、
もちろん、私たち大人は、今以上に、一人ひとりが交通ルールを守り、交通機器や道路などの改善をしていくことを忘れてはならないと思います。
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