NotionAIをフル活用して技術ブログを書く方法
この記事では、NotionAIの機能を活用して技術ブログを書くためのさまざまな方法を、具体例とともに紹介します。NotionAIは、Notion上で利用できるAI機能で、文章の自動生成、要約、翻訳、文章の推敲など、記事作成の機能を備えています。この記事では、NotionAIを活用した技術ブログの内容、概要、セクション、リード文、Twitterの投稿文、ハッシュタグの生成など、文章生成のさまざまな方法を紹介します。
はじめに
最近、さまざまなAIサービスが注目されていますね。そんな中、コラボレーションソフトウェアのNotion上でAIを利用できるNotionAIが2023年2月23日に正式リリースされました。
私も早速使ってみましたが、とにかく文章の生成に役立つ機能が満載で、ブログの執筆にも有効活用できそうだと感じました。技術ブログを書くことは、技術者にとって非常に重要なスキルです。自分の考えを書き出すことで、自分の思考を整理し、他の人に知識を共有することができます。
しかし、記事を書くためには多くの時間と労力が必要です。そこで今回は、NotionAIを有効活用して技術ブログの作成を効率化する方法をご紹介します。
NotionAIとは
NotionAIは、Notion上で利用できるAI機能です。Notionは、ノートを取る、タスクを管理する、チームで協力するなど、多くの機能を持つアプリケーションです。NotionAIは、文章の自動生成、要約、翻訳、文章の推敲など、記事作成の機能を備えています。文章の生成や推敲に特化しているという点が、chatGPTとの違いのようです。
NotionAIは無料トライアルがあり、20回まで無料で利用することができます。そのあとはNotionのアドオンオプションとして契約できます。有料プランに追加する場合は、年払ではメンバー1人あたり月額US$8、月払とフリープランについてはメンバー1人あたり月額US$10になります。(私は速攻でフリープランのアドオンとして契約しました)
詳細はNotion AIの公式ページを参照してください。
基本的な使いかた
まずはNotionAIの基本的な使い方から説明します。NotionAIを活用して、技術ブログの中身を生成します。
ブログ記事を執筆する
行頭でスペースを入力するとNotion AIのプロンプトが起動します。プロンプトが表示されたら、AIへの指示を入力します。メニューからもテンプレの指示内容を選ぶことができます。
「ブログ投稿」というメニューがすでに用意されているので、まずはこれを選択します。「次についてブログ記事を執筆:」という指示が自動入力されるので、続けてブログの内容を記載します。
少し待つと、ブログの内容がすらすらと記載されていきます。(動作速度は
chatGPTより早い気がします。
これだけでも、ある程度は読める内容のブログが完成します。イントロ→内容→結論の流れもちゃんと記載されていますね。す…すごい!
セクションを追加する
上記の結果だと、まだ内容が薄すぎて技術ブログとしての価値が低いですね。そこで、特定の話題に関するセクションを追加してみます。
Notion AIのプロンプトを起動して、以下のようにセクションの追加を指示します。セクションのタイトルを指示することで、そのセクションに該当する内容も生成してくれます。
非常に簡単に、新しいセクションを追加できました!内容を少し修正すればそのまま活用できそうです。
他にも、技術ブログでよく見る「ターゲットユーザー」「説明していないこと」などのセクションも追加できます
ある程度正しい内容が出力できていますね。的確でない部分もありますが、文章を書く取っ掛かりとしては有用ではないでしょうか。
概要を追加する
ブログを書く際は、概要を冒頭に書くことが大切です。概要は記事の内容や目的を簡潔に説明し、読者が記事を理解する助けになります。読者は記事の内容を理解した上で、興味を持って記事を読み進めることができます
NotionAIに対して「記事の概要を書く」ように依頼することで、ページの内
容を集約してくれます。以下のように、書き方も指定することができます。
文章の要約には頭を使うので、これは助かりますね。ブログの内容を一通り書き終わった後に利用すると良さそうです。
もっと便利な使いかた
ここまでは、Notion AIを活用してブログの「内容」を構築する方法を紹介しました。Notion AIは、一旦完成したページに対しても、さまざまな活用方法があります。この章では、技術ブログ作成に役立ちそうなNotionAIの機能を紹介します。
文章の体裁を変更する
ブログの「まとめ」の部分など、文章ではなく箇条書きで書きたいケースがあります。そんなときは、既存の文章に対して箇条書きに変換するようにNotion AIに依頼できます。変換したい文章を選択してからプロンプトを開いて、以下のように入力します。
指定した個数の箇条書きに変更してくれました!変換した内容はそのまま置き換えることができます。
この他にも、表形式やQ&A形式など、さまざまな形式に変換できました。体裁を変更したいときは、文章を選択して変換したい体裁を指示してください。
ハッシュタグを生成する
ブログ投稿サービスでは、記事にいくつかのハッシュタグをつけて投稿することがあります。ハッシュタグの生成もNotion AIに依頼してみましょう。
今回の記事に対して実行すると、以下のようなハッシュタグを生成しました。自分で考えても良さそうではありますが、考える手間を減らせるのは便利です。
Twitterの投稿文を考える
ブログを投稿したらTwitterでアピールしましょう。Twitterのフォロワーにブログを宣伝し、より多くの人々に紹介することができます。また、ハッシュタグを使えば特定のトピックに関連する人々にアピールできます。
ですが、ブログの概要を140文字以内にまとめるのは少々面倒です。これもNotion AIに依頼します。
今回の記事に対して依頼した結果がこちらです。ハッシュタグもついている上に、140文字以内に収まっています。文体もTwitterっぽさがあります。これはすごい…!!
人間は何をするのか?
私はまだNotionAIを触り始めたばかりですが、NotionAIは技術ブログの作成にかなり使えそうなことが分かってきました。 AIがこれほどの文章を書けるとしたら、人間は何をすべきなのでしょうか?最後にその点を考えておきたいと思います。
NotionAIにブログ記事の作成を依頼する場合、人間の役割は以下のようなものになりそうです。
ブログ記事のアウトラインを作成すること。これにより、記事の構成が明確になり、記事作成の時間を節約することができます。
NotionAIが出力した文章に不適切な表現や誤った情報が含まれていないかを確認し、必要に応じて編集すること。
ブログ記事を公開する前に、記事をプレビューして確認すること。Notionのプレビュー機能を使うことで、記事がどのように見えるかを確認することができます。
この中で最も重要なことは記事のアウトラインを考えることだと思います。技術ブログとは、自身が直面した課題とその解決策を文章としてまとめ、その知識を必要としている人に伝えるものだと私は考えています。
これまでは、文章としてまとめるという部分は、かなりの労力がかかる作業でした。しかし、これからはAIが文章作成を手助けしてくれるでしょう。一方で、現状のAIはユーザーの困りごとを察知してAI側から答えを提示することはできません。
したがって、自身の体験を踏まえて、読み手に伝えたい情報をアウトライン化し、 AIを活用して文章化し、そこに自身の意見を付与する、ということが今後の人間の役割になる。そんな気がしています。
おわりに
この記事では、NotionAIを使って技術ブログ記事を書く方法を、以下のような内容で紹介しました。
Notion AIのプロンプトに文章を入力することで、AIによる自動生成を開始することができる。
NotionAIは、ブログ記事の概要、セクション、リード文、Twitterの投稿文、ハッシュタグの生成など、様々な形式に対応している。
記事のアウトラインを作成することが、NotionAIを活用する上で最も重要なことである。
NotionAIを使うことで、記事作成の時間を節約し、より多くの時間を付加価値の高い作業に費やすことができます。是非、NotionAIを使って技術ブログ記事を書いてみてください。