発達障害女性が面食いになりがちな理由


発達障害の人は面食いが多い
という説には、当事者である私も納得である。


元の動画を見てみると、発達障害の女性は
・相手の表情や相手の気持ちを読み取るのが苦手
・自分自身の内面を理解するのも苦手
なために、どうしても外見に注意が向きがちなのだそうだ。


正直、私の場合はこれらの理由にはそこまで共感できない。

相手の表情が読めないなど、これらの理由は発達障害女性本人の感性に由来するものであるが、1番大きな原因はそこではないと思っている。


発達障害の女性が面食いになりがちなのは、 本人の感性の問題ではなく、外的な要因にある。性格が良い人を選ぼうにも、そもそも発達障害の女性は周りの誰からも大切にされていないので、分かりやすい外見でしか判断のしようがないのである。


まず発達障害の特徴としてよく言われるのが、周りに嫌われやすいということだ。経験上、ほとんど会話がなくとも、10人に1人の割合で私の事を強烈に嫌う人が現れる。

また発達障害の人はケアレスミスが多かったり、臨機応変な対応ができなかったり、要領が悪かったりと、仕事でつまづくケースが多い。特に職場だと、能力の低い人に対する当たりは強くなる。周りからは優しく温厚と評判の人にすら強く当たられるようになる。

嫌われやすい上、能力も低い人が周りからどう扱われるかは想像に容易いだろう。発達障害の女性は恋愛以前に、人として大切に扱われた経験があまりにも少ないのだ

一般的に交際に至るには、学校や職場などで自然に出会った年が近い人と仲良くなってお付き合いに発展して、という流れが多数派である。

その普通の人にとっては出会いの場である学校や職場が、発達障害の私にとっては迫害される場所だったのだ。



イケメンどころかブサイクにすら優しくされてこなかったのだから、せめて見た目が良い人を選ぼうと思うのは、自然なことではないだろうか。

実際、せっかくの若い時間をドブスとして過ごし、風俗嬢として色々な男性と接した経験上、ブサイクでつまらない上に、非常識で性格も悪い男性が世の中には大勢いることを実感している。

ちなみに、見た目が悪い人に限って面食いになる現象も全く同じ理論で説明がつく。彼らは、美人からもブスからも塩対応を受け続けてきたのだ。それならせめて見た目だけでもいい方を、という気持ちはわからなくはないだろう。

また発達障害に限らず、いじめや虐待など、何らかの理由で周りから疎外された経験のある人も、同じく面食いになりやすいといえる。以下の記事は今回の記事とほぼ同じ内容である。


以下のツイートは、おそらく私と同じ考えに基づいているのではないだろうか。


このツイートには「不倫を障害のせいにして被害者面するな」という声が多数寄せられ、さらに発達障害の女性からも「発達障害=不倫をすると思われたら迷惑だ」など、かなりの批判を浴びていた。

確かにこの内容だけだと、「発達障害とアスペが入っている」→「同年代の独身の男に相手にされない」へのつながりは読み取れない。


ただ私自身もこれまでのnoteで散々述べている通り、発達障害の女性が同年代の男性に相手にされにくい傾向は大いにあると考えている。

私の場合は、同い年の人が集まる場で馴染めたためしがない。学校のクラスや大学のサークル、バイト先や職場の同期など同年代が集まる場では、自分から話しかけない限り常に余るか、いじめにならない程度にハブられ続けて徐々に居場所を失うか、いじめに近い雰囲気のいじられキャラになるかのどれかだった。

この状況では、とてもこの中から彼氏を見つけよう、という気は起きないだろう。その上、男性から見ても「なんかあの子って変わってるよね」と言われるような、周りからうっすら嫌われている女性を選びたいとは思いにくいはずだ。

基本的に、「変わった子」は気味悪がられて女の子扱いされないので、同年代からの受けが非常に悪い。ある程度女性経験を積んで、普通の女の子には飽きてしまったおじさんの方が受けが良いことは多分にある。


またこのツイートは、まず不倫しているという時点で批判の的になっているように思う。確かに不倫は良くないが、相手に結婚していることを告げられずに関係を持ってしまう可能性は誰にでもある。

私自身のプライベートの男性関係は、気に入ったお客さんに声をかけてセフレとして遊ぶくらいで、結婚を前提とした彼氏ができる気配はない。今は不倫をしているつもりはないが、ある程度の年齢になると感じの良い男性はほとんど既婚者となり、自然と不倫という形になってしまうのだろう。


ただこのツイートは発達障害の人からも多くの批判があるように、発達障害でも満足できる相手と結婚して出産して幸せに暮らしている人もいる。発達障害でもそれができるかどうかは、何も考えていない若いうちに男性関係でどれだけいい思いができたかにかかっている。

とはいえ、発達障害の女性が一般的な幸せを掴むには、普通の人に比べて圧倒的にハンデがあるのは間違いないだろう。



最初に挙げた精神科医の人を非難するつもりはない。まさか精神科医の立場で「あなたは能力が低すぎるばかりに周りから邪険に扱われて誰からも大切にされてこなかったから、相手を顔でしか選びようがないんですよね」とは言えるはずがない。

結局、発達障害で起きる問題の根本原因は能力の欠如であり、「外見だけでなく相手の内面にも目を向けよう」というような精神論では解決できないケースが多いのである。


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