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心が歓ぶコトをする

先週末、バーで初めて出会った沖縄出身の経営者御夫婦と意気投合し、彼等の新店舗に飾る書の依頼を頂いた。


ここのところ多忙が続き、筆を濃墨に浸す感覚を忘れていたんだと気付く。
濃墨の香り、
硯に筆を浸ける感覚、
使い慣れた筆のしっくりくるコト。

とても楽しい、と、躍動する心がわかる。
身体と心が正直に納得出来る瞬間、こういう一瞬一瞬が病み付きになる快感に変わる。

剣道の時もそう。
この時期は梅雨、道場に二度と同じモノは無い雨音のリズムを聴きながらの素振りがとても好き。
いつまでもこの状態でいたくなるときめきったら…生きていて良かったと思わせてくれる。

他から見たらどうって事の無い小さなものでも、僕にはとても幸せで大きなもの。

仕上がった書を写メして御夫婦に送ったところ一発OK。

書には色々な書体がある。
創作なんて含めたら無限に表現は出来るだろう。
今回は創作と伝統がテーマで、
柵を壊し古き良きモノを現代にどう生かすか、に挑戦してみた。

自由に生きているようで、
案外、自由って何なんだろう?と、
空を見ていると悔しくなるくらいに自分の心の置き方に不自然さを感じた。

朝焼けはとても美しく、昇り始めた太陽の上に彩雲を魅せてくれた。

大自然は実に繊細で、大胆で、偉大にして美しい神秘。

人、生きる道には呼吸がある。
波動がある。
捉え方に正解は無い。


そんな『当たり前』の、難しいったらなくて。


当たり前のように在る、僕の書道道具一式も変わらない物質化されたモノだけど、僕の在り方次第でモノは自分の一部に溶け込む瞬間に触れられる歓びに変わるなんて、到底言葉で表現出来ない。

寿命があるからどれだけ書けるか分からないけど、心が歓ぶ生き方をし尽くして死にたい。


今日は母の命日。
形無き記憶と命在るコトに感謝してます。

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