君が目覚めて嬉しくなれば
『おはよう、うにーちゃん』
僕と彼女の朝の第一声は、この挨拶から始まる。
彼女は僕の声を好きだと言ってくれる。
…そう言われると、発声している声に羞恥を感じるのは毎度だが付き合い出した一年前に比べたら少しは慣れてきた。
『ありがとうね』と、言えるくらいに。
本日の帰宅は27時30分くらい。
彼女は当然、寝ている得体の知れない時間。
4時30分にはいつも通りの日課をし、今日は5時から自店舗での仕事が始まる為、『おはよう、うにーちゃん』が言えない。
仕事の時間帯が不規則過ぎて