一時間いちごつみ『イチいち』4月15日夜20時より2試合開催!
こんにちは! 短歌の日呼びかけ人の深水英一郎(ふかみえいいちろう)です。
さぁ今日は、「イチいち」の2回目が開催されますよ!
「イチいち」とは一時間いちごつみの略。お互いの短歌から一語だけ選んで短歌を詠む、という試合です。勝敗はありませんが、それぞれの歌人にはかなりのプレッシャーがかかる、短歌の試合です。
今夜は20時からと21時15分からの2試合、開催されます
1試合目 涸れ井戸 VS 真島朱火 20:00〜
20:00〜
涸れ井戸さん
真島朱火さん
の一時間いちごつみの試合です
2試合目 あの井 VS 石田犀 21:15〜
21:15~
あの井さん
石田犀さん
の一時間いちごつみの試合です
いちイチ出場経験者が語る、面白さと注目点
実はわたくし、短歌の日呼びかけ人の深水も最初におこなわれた4月8日の試合にお声がけいただき、出場させていただきました。わたしは即詠がとても苦手で通常は半日程度は考えて一首詠むぐらいのペース。なので本来お断りすべきかと思いましたが、新しいものや見たことないものが大好物でして。一時間リアルタイムでいちごつみをネットでやるという前代未聞の無謀な企画。これに誘われて新しいもの好きとして出ないわけにはいきません。それに短歌の日とイチいちさんのコラボ企画でもあります。むしろ前のめりで出場させていただきました。
出場する歌人は、みなさんおそらくとても緊張しておられると思います。わたしはこれまで味わったことのないほどの緊張でした。ですので、みどころのひとつは、この味わったことがないほどの緊張とリアルタイムで高速なやりとりのなかで、どんな意外な一首が飛び出してくるか、という点でしょうか。
相手の短歌を把握できるまでのタイムラグや出来上がった短歌を入力したりする時間を考えると、この競技において実際の持ち時間は一首あたり2分〜3分ぐらいです。これはかなり短い。実際のところ、「この語を摘もう」と決めたらもう変更している時間なんてないです。迷っていたらさらに時間がかかってしまい、相手を待たせてしまいます。ですので、最初に選んだ語でつっぱしるしかない。あれ、なんだかうまく詠めないなと思っても提出するしかない。なんかぜんぜん言葉の中に詩がないと気づいても出すしかない。この修正不能な感じがほんとにスリリングです。わーっとタイプして即ツイートする。打ち間違いも起きます。
非日常なやり取りの中で、その歌人のいつもとは違うテイストの短歌が出てくる可能性がある。そういう部分も楽しめる競技ではないかと思います。
また、歌人どうしの駆け引きといいますか、うたを通してどう影響しあっているのかを見るのも面白いかと思います。呼応して二人の歌人で世界観を構築するという場合もあるかとおもいます。そして短い時間で考えますので、影響を受けないつもりで思わず影響されてしまうというのもあるかとおもいます。そういうところをリアルタイムなツイートのやりとりのはざまで感じ取るというのもひとつ楽しみ方かなと思います。
ともあれ歌人の方には一度味わって欲しい面白さ。そしてギャラリーのみなさまにとってもこれまでみたことのないという面白さ。新しい短歌の競技である「イチいち」。ぜひリアルタイムでみてください!