自分の輪郭を確かめたい
ケータイも時計も持たぬ旅なれば太陽で知る時刻も方位も『 時 』 (うたの日11/20)
ときどきスマホも保険証もカード類も自分を証明する一切を持たず現金と着替えだけを持ってフラ〜っと旅に出たくなるときがある。
誰も私を知る人がいない知らない街で、なんの肩書きもない素の自分として過ごしたいと思ってしまう。いろいろなシガラミや役割から解放され本能の赴くままに見たいものを見て食べたいものを食べて行きたい所へ行く。
きっと自分の輪郭を確かめたいのかもしれない。何者でもない本当の私を。
「千と千尋の神隠し」のなまえを取られてしまった主人公の千尋が自分を取り戻すために本当の名を忘れないようにするように。
現実にはそんな旅は出来るわけもなく銭湯の炭酸泉でゆらゆらとリラックスしながら身ひとつの自分を取り戻している次第である。