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エセ福島県民が日本橋ふくしま館を解説


どうも、丹治です。

 親の片方が福島県(北部)にゆかりがあり、定期的に福島県を訪れております。そのたびにお土産としてさまざまな福島土産を買って帰ってきていたのですが、神田駅が最寄駅の日本橋ふくしま館 MIDETTEで大半のお土産が購入できることを知り、愕然としました。なんでいままであんな重い思いして新幹線に乗っていたんや、、、と。

 そこでこのnoteでは福島土産を10数年購入してきた私が日本橋ふくしま館 MIDETTEで購入できる間違いない商品の紹介をさせていただきます。

※以下私の独断と偏見を含みます。

基本情報:日本橋ふくしま館 MIDETTE

https://midette.com/about.html#access

「日本橋ふくしま館 MIDETTE」は、
日本橋に誕生した福島県の首都圏情報発信拠点。
愛称の「MIDETTE」には「見てね、来てみてね」といった
「お誘いの気持ち」を福島県の方言的に表現しています。
全国に誇る日本酒や果物、工芸品などの特産品の魅力をはじめ
季節ごとの観光情報、食の安全・安心を確保する取り組みなど、
復興に向かう「ふくしまの今」を発信していきます。
また、市町村や各団体などによる多様なPRイベントも開催。
「日本橋ふくしま館 MIDETTE」で、
ふくしまの「今」と「魅力・元気・活力」を見でってください。

 よくある福島土産を多く揃えるアンテナショップです。福島土産の鉄板の他にも工芸品、奥では喜多方ラーメンが食べられたりと福島産のさまざまなものが置いてあることが特徴です。HPにて毎月の売り上げランキングを掲載しており、その月の勢いのある商品が掲載されます。


お菓子部門

■柏屋

 福島県郡山市にある1852年(嘉永5年)創業の老舗・柏屋。薄皮饅頭檸檬(れも)が看板商品で、売上ランキングに毎度顔を出す福島の鉄板土産です。薄皮饅頭が創業時からある最古参なのに対し、檸檬は1991年(平成3年)。公式サイト では、さまざまな食べ方の提案もしており、ちゃんと古きを残しつつ、現代に適応している良いお店。

 檸檬はレモン風味のチーズタルトで、しっかりとしたクリームチーズにふんわりとレモンが香るのが本当に美味しく、お菓子としてかなり完成しています。冷凍して食べるのが好み。

 物産館では見つかりませんでしたが、どら焼きやスイートポテトも美味しいので、福島の柏屋に寄れたら是非立ち寄ってほしいです。

薄皮饅頭
檸檬(れも)。レモンと読むとフルーツを連想させてしまうことからこの名前になったとか。


季節限定、桃が爆誕しました。
 
 
今年、夏場限定で檸檬のアナザーバリエーション、「」が登場しました。6~8月限定商品であり、物産館ではランキングを席巻し、お盆を迎える前に物産館から消失しました。なお、福島駅のエスパルの柏屋にはまだ売っていました。めちゃくちゃ美味しかったので、来年是非狙ってみてください。

 ちなみに発音は「も↑も↓」だよー!


■三万石

 ※「うまい、うますぎる。」と関係ありません。

 福島土産として不動の地位をもつ「ままどおる」を販売する三万石。今では福島を代表するお菓子となり、埼玉県の大宮駅でも購入可能になってしまったほど。「ミルクたっぷりママの味」の謳い文句よろしく、万人が美味しいと頷いてしまうミルキーでシルキーなあんこ。冬にはチョコままどおるという限定商品があり、これもまた超人気商品の1つだが物産展で購入できない模様ですので是非福島に足をお運びください。CMはある種の踏み絵。


 三万石はままどおるだけでなくさまざまなお菓子を販売しております。その中でも私が好きなのがエキソンパイ。胡桃入りの餡子としっとりパイの絶妙なハーモニーがたまらず、パクパク一瞬で食べられます。これは物産館にはなかったです。あときんつばも美味しい。

エキソン=盾の意味らしいです。



■駒田屋本舗

みそぱんを買い占めましょう。
 
どこが元祖かはどうでもよくて、とにかく買ってすぐ一口食べてほしい。福島産の味噌、小麦、砂糖、膨張材のみのミニマム構成ゆえの「わかる」味わい。味噌汁の味噌感を想像する方もいるかもですが、そんなことはなく、柔らかく、独特なあの風味はやみつきになり、定期的に購入したくなるでしょう。綾鷹とかと合わせてみ?飛ぶぞ?

物産館に売ってて嬉しかったランキング上位。チーズ味噌パンも美味しい。



■かんのや

 かんのやといえば「家伝ゆべし」が有名ですが、他のゆべしとは明らかに異なる見た目をしているのが特徴です。ゆべし生地の中央にあんを置き、三方をつまんで包み込み、蒸しあげています。家伝ゆべしの独特な形は、“坂上田村麻呂”が2羽の丹頂鶴に育てられたとの故事にならい、鶴が翼を広げた形を模しています。

 ゆべし生地は、ほのかな醤油の香り。もちっと、それでいて、やんわりと噛み切れ。あんは、滑らかで、引き際の上品な甘み。けしの実の食感が、香ばしい余韻を残す。かんのや伝統のゆべしです。

https://www.yubeshi.co.jp/f/brand/yubeshi


 もちろんこの「家伝ゆべし」も「家伝くるみゆべし」も物産館で購入可能です。もし福島県に行った場合は季節限定ゆべしを狙ってみてください。栗と山塩がおすすめです。福島駅構内のNewDaysでも購入できるので、購入難易度は低めです。

夏季は山塩あん味


■木乃幡(凍天)

 福島県民()としては現在、木乃幡よりも「凍天」が一人歩きしているレベルで有名なお菓子です。他県民にはイメージが湧かないかと思いますが、高野豆腐はイメージできますでしょうか?高野豆腐は凍り豆腐の1つで、かための木綿豆腐を凍らせて、凍ったまま20日間熟成させ、脱水し、乾燥させたものです。

 凍天の作り方も似たもので、氷点下の屋外で寒風にさらし、凍らせゆっくり自然乾燥させてた凍餅を、ドーナツ生地で包み込んで揚げたものです。洋菓子と和菓子を合わせた独特な食感と味わいが素敵な福島発祥のお菓子です。

 ただ、凍天は2011年の東日本大震災の際、風評被害によって当時販売していた会社が破産し、販売が途切れた歴史があります。ですが、現在は凍天好きだった化粧品会社の社長が商標等を買い取り、復活しました。


 福島物産館では、冷凍庫にて販売されております。食べ方は冷凍状態で封を少し切って1分レンチンです。そのままでも食べられますが、餡子が辛すぎで歯が折れます。食べ歩きは無理ゲーです。ちなみに個人的には冷蔵解凍が好き。

■株式会社ダイオー(いもくり佐太郎)

 地元福島の民話に由来する、福島銘菓「いもくり佐太郎」は、第26回全国菓子大博覧会にて最高賞 名誉総裁賞受賞に輝いた「さつまいも」と「栗」のスイートポテトです。このお菓子は温めても冷やしても美味しく、柏屋の檸檬同様にお土産に重宝していました。

 この記事作成するにあたって検索したらVtuberとコラボしていたりと、意外にやることやっている企業さん。ちなみにいもくり佐太郎の知名度が高いせいで会社名知らなかったです。

 現在、「いもくり桃太郎」という商品も展開しており、これは物産展で購入可能です。


■太郎庵(会津の天神さま)

 こちらもお菓子の名前が会社よりも知名度が高いシリーズです。会津の天神様はほんのり甘いブッセ生地に、雪印さんの有塩バター、プロセスチーズで構成された、いわゆるしょっぱ甘いお菓子です。くどくなく、甘党も子供も、大人も美味しい美味しい言ってくれる万能お菓子。

 このお菓子は紅茶、コーヒーとの相性が抜群で、合わせたら一瞬で溶けて無くなります。1個しか買わなかったら多分後悔します。3個は必ず買いましょう。

 季節ごとにさまざまなラインナップがあり、その中でも、7~8月限定のブルーベリーと9~11月のピーナッツバターは必食。


■酪王乳業(酪王カフェオレ)

コメダのアイスミルクコーヒー(甘味あり)にフレッシュ入れると同じ味わいになる。

 秋葉原駅構内の牛乳屋さんでも販売されている酪王乳業、NewDaysでも見ますよね。ニワカなので酪王カフェオレは大好きです。福島県の牛乳は意外に美味しく、特に酪王乳業の牛乳は体に馴染みます。酪王カフェオレは人によっては甘すぎる、という人もいるので普通の牛乳で割るのもアリかと思います。

 福島物産館では牛乳もカフェオレも売っており、そのほかイチゴオレ、抹茶オレ、ハイカフェオレ(コーヒー多め)などいろんなバリエーションがありますが、酪王カフェオレサブレみたいな酪王カフェオレ○○は当たりが少ないです。

 あかべこサブレとかと同様にお土産としては悪くないですが、福島の魅力がそんなに入っていないと個人的に思っている次第です。ですが、その中で唯一アイスクリームは美味しいので是非。

関係ないけど、信玄餅アイスっておいしいよね。


■そのた

 私自身福島菓子を全て食べた身では無いですが、美味しかったお菓子を一部紹介します。

玉羊羹(画像左下)
いかにんじん煎餅。
生臭さは一切なく、食感が良く、口の中でほろほろ崩れていくのがgood。1分で3枚無くなる。


ごはん部門

■馬刺し

 意外と思うかもしれませんが、会津の方では馬刺しが有名です。農林水産省のページに取り上げられるレベル。以下に引用を乗っけますが、鮮魚が手に入らなかったから馬刺しが流行ったというのは面白いですね。榮川酒造などと日本酒と地産ペアリングするのがおすすめ。

歴史・由来・関連行事
 福島に馬肉食が広まったのは、戊辰戦争の頃。県内に運ばれてきた負傷者に馬肉を食べさせたことが始まりとされている。その後馬肉は貴重なたんぱく源として会津若松で親しまれるようになり、豚肉や鶏肉のように家庭で一般的に食べられる食材となった。
 当初は加熱するのが当たり前であったが、会津若松を訪れた人気プロレスラーが生食したことをきっかけに、「馬刺し」を食べる文化が広まっていったという。今となっては「馬刺し」は会津若松の立派な郷土料理の一つ。ほかのエリアと違い、人気プロレスラーが持ち込んだことから根づいた「からし味噌」をつけて食べるのが特徴。

食習の機会や時季
もともと会津若松は内陸部であり、新鮮な生魚が入りにくかった。そんな中、内陸部でも入手できる馬刺しは、魚の刺身の代わりとも言え、会津若松では「刺身」と言えば、魚でなく馬刺しを指すと言われるほど。

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_23_fukushima.html

■そば

 福島の麺類というと、喜多方ラーメンをイメージする方が多いことは理解していますが、実は福島県は福島県は古くから在来種によるそば栽培が盛んに行われており、栽培面積、生産量とも多く、全国有数のそばの産地です(令和2年現在 そば作付面積全国5位)。ちなみにそばの生産量は6位、小麦の生産量は47都道府県の中では真ん中くらいです。

 そのため、物産館の中ではラーメンゾーンと同じくらいそばコーナーも充実しています。

同じそばでもいろんなサイズを展開していて面白い。


せっかくなので7種類食べ比べしてみました。

原材料:
①、②、④、⑤が原材料名で小麦粉が先行しており、
③、⑥、⑦はそば粉が先行していました。
色と原材料が一致しないのも面白いですね。

香り:
①が抹茶っぽい。⑤,⑦が土っぽい。
④は小麦の香り先行。⑥はよく食べるそばって感じ。
②と③は香り控えめの印象。

味わい:
①,②思ったよりそばの主張少ない。茹で方次第で変わるか。
③口に含んだ後の香りがとても良い。
④駅そば感覚。天かす入れたら化けた。
⑤力強いそば感。にんべんのめんつゆに負けない。
⑥嚥下後の余韻は良い。するする食べられる。
⑦求めていたそば感。少し硬めに茹でると個性が出る。

総括:
 ③と⑦が個人的に好み。③のそばはいろんなバリエーションを展開しているため、食べ比べると良いです。全部物産館で買えます。めっちゃ楽しい。

余談:
福島県福島市はラーメン激戦区でもあり、その中でおすすめのラーメンを3つ紹介。一部ラーメン屋は萌えキャラも用意されている


■いかにんじん

 こちらも農林水産省に取り上げられている郷土料理です。簡単にいうと松前漬けから数の子を抜いたものとイメージすると良いと思います。昆布についてはいろいろあり、入れる家庭もあれば入れない家庭もあります。ちなみに私の家は入れない家庭だったので昆布がはいっていることに対して強烈な違和感を感じます。

 市販(物産館)のいかにんじんは総じて美味しくないので自作するか、現地の居酒屋のものを食べることをおすすめします。実家のいかにんじんに慣れ親しんだ者としては、露骨なうま味調味料の主張とヌメヌメ感がどうしてもおすすめできないです。。。以上、毎年冬にいかにんじんを自作し、それで稼いだことがある私からのアドバイスでした。

微妙。


■紅葉漬

 紅葉漬は江戸時代より伝わる伝統食品で、漬け上がった鮭の身と糀の色合い、紅葉の季節の鮭で造ることから「紅葉漬」という名前の由来となっています。鮭の塩辛のようなイメージを持っていただくとギャップなく召し上がれるかなと思います。

 かなり塩気があり、お酒のつまみになることは勿論なのですが、ご飯のお供としても優秀です。注意としましては、レンチンや煮込んだりすると本来の味を損ねるためしない方がいいと思います。

認知度が低いため、物産館はお得値になることが多い。


■カレー

 どこの物産館にもあるとは思いますが、紹介します。中段の「川俣シャモ」は福島名物の1つで、しっかりとした味わいと弾力、そして流通量の少なさから首都圏ではほとんどお目にかかれないものです。カレーになってしまうと本来の味わいが反映されるのか?という疑問もありますが、もしよければ手に取っていただけますと。あとは、桃カレーがめっちゃおすすめ。


■そのた

 福島県は浜通り、中通り、会津と大別され、特に浜通り、中通りは歴史柄、醸造と保存食の文化に秀でているため、醤油もそこそこのラインナップが今日でもあります。ここはいつか試していきたいです。


おさけ部門

■日本酒

 福島といえば日本酒です。今回紹介するのは私が好んで飲んでいる日本酒たち。もしあなたのおすすめの福島地酒が入っていませんでしたら私にプロパガンダしてください!ちなみにヒロキは置いてありません!GINZA SIXの地下の酒屋に行ってください!

宮泉酒造は冩楽を販売している酒蔵です。冩楽は全国向けに販売しているものに対し、宮泉は福島県内で流通している日本酒です。味わいも異なり、好みは分かれますが、レア日本酒の1つ。隣のいぶきは最近勢いに乗っている銘柄のひとつ。
榮川は磐梯山の近くの酒蔵で、最近は都内でも見かけるところが少なくなってきた日本酒です。クリアで上品な味わいはさまざまなシーンでも合わせることができる万能型です。
末廣は会津若松の酒蔵で観光地に近いことから酒蔵見学を積極的に行っています。陣屋についてはつい最近試飲イベントがあり、初めて飲んだのですが、かなり美味しいです。大吟醸のアル添は最小限にとどめていることで刺激が控えめのふくよかな出来栄えになっています。
金水晶と読みます。福島市唯一の酒蔵であり、福島県で95%が消費されるというTHE地酒です。名前の通り、水晶のようにクリアな口当たりとフルーティな香りのバランスが良い一本です。
確かな実力のもと、知名度の上昇につれて入手難易度が少しずつ上がっている会津中将。博多の日本酒バーでも見かけました。


■ワイン

 福島のワインはまだまだ途上、という印象で、まだ価格に見合ったワインは少ないかな、という印象です。しかし、宮城県の了美ワインのように、周辺のレベルは着実に上がっているため、今後の成長に期待です。

■そのた

 逢瀬ワイナリーのピーチスパークリング(約1700円)がめちゃくちゃ美味しいのでおすすめ。ピーチビールみたいな感じで、ほのかな残糖と炭酸のバランスがとても良い。ラベルも可愛いのでどこかで使ってあげたいと思う(ももアレルギーの方はご注意)。


おわりに

 ここの内容だけで福島県のお土産問題はほぼ解決します。正直どさんこプラザとか、新潟物産館とかの攻略本が欲しい次第です。有志募集します。

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