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ポワラーヌのクッキー

17年前。
パリに訪れた時、現地の知人にオススメのお土産を聞いたところ、

「ポワラーヌのクッキーが人気だよ」

と教えてもらい、たくさん買って帰ったことがありました。

素朴な味わいだけど、バターの香ばしさはちゃんとあって、パクパク食べられる美味しいクッキーだった記憶があります。

反面、そんなに抜きに出た特別感はなかったかもなぁ…なんて思ったりもしました。

10年以上経つ今、流石に流行りもすたれただろうし、今回は違うお土産を〜…と、事前に下調べしていたショコラティエを、数軒回ってみました。

しかし…

どこもとっても高い!

分かってはいたのだけど、いざ店頭で価格と商品のサイズを見てしまうと、これがこの値段!?とビビってしまい、全然買えずにいました。

貧乏人はモノプリで安いチョコでも買っとくかな…。

いじけながら歩いていた時に、ふと、ポワラーヌのことを思い出しました。

調べると、たまたま近くに店舗があることがわかり、とりあえず立ち寄ってみる事にしました。

到着した店舗は、人通りもそんなにない場所にありました。路駐された車に隠されてしまっていて、黒い外観ということもあり、すぐに気づけませんでした。

店内は割と狭く、お客は誰もいないようです。
やはり、今はそんなに人気もないのかな。

せっかく来たし、とりあえず店内へ。

すると、とってもふんわりとした優しい雰囲気の女性の店員さんが、「ボジョー」と出迎えてくれました。

日本人慣れしているのか、言葉が通じなくても丁寧に対応してくれて、商品の説明も分かるまでゆっくり話してくれました。

その時は11月末で、クリスマスシーズンに差し掛かる時期。
商品には、期間限定のトナカイ型のクッキーと、雪だるま型のチョコクッキーが!!!

かわいい!!!

そして、価格もお手頃!

…ということで、結局17年前と同じように、ポワラーヌでクッキーをお土産として買ってしまいました。

違うとしたら、クッキーの形。
昔購入した際は、定番のギザギザしたものでした。

トナカイ型は、持ち帰る時に割れてしまわないかヒヤヒヤでした。
中にチョコレート味の層があって、とても美味しい雪だるま型。

雪だるまクッキーはすぐに自分で食べてみたくて、焼きたてのものをひとつ追加して買いました。

街中を散策しながら食べるクッキーは、以前と変わらず素朴な風味。懐かしい味で…当時の記憶が色々蘇りました。

流行りもすたれたとか言って申し訳ない…心の中で謝罪しつつ、味の記憶がこれでまた更新されたように思いました。

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