ナイトエコノミーについて考える

先日スペインに行ってきた。定年まで真面目に働いたご褒美である。観光地はどこも人が溢れていた。アジア人も多くいた。いないのは日本人くらいであった。
ヨーロッパの夏の夜は遅い。日没は10時が近い。日没のころゆっくり食事を楽しみ、それから夜の街は出かけていく。小さい子供のいる家族連れもよく見かけた。
これを読んでいるおじさま方は、夜の街=若い女性のいる盛り場ではなかろうか。おじさまだけがターゲットの街ではないのである。


食事のあとのフラメンコ、音楽鑑賞、ライトアップされた街などがある。みんな遅くまで楽しむのである。
だから観光客も昼間だけでなく夜もたっぷり楽しむことができる。元気があればいくらでも楽しむことができる。
サクラダファミリアは24時までライトアップされている。ガウディが設計したグエル公園も22時まで遊べる。

夜のサクラダファミリア

観光地での食事は楽しみである。スペインの夕食は遅くから始まりたっぷりと時間をかけて楽しむ。少し遅い夕食(日本にいると夜食の時間)を終わっても外はまだ明るく沢山のオプショナルツアーが用意されている。夫婦で遊べるところはたくさんある。

昨今、コロナが明け、日本でも旅行客が増えている。外国人観光客と日本人観光客が爆増している。嵐山も渋滞がひどく渡月橋の歩道は一方通行になり橋の反対側まで渋滞の列が連なっている。京都市民はバスに乗れない、嵐山ではJRにも乗れない。平日もである。

コロナ前、政府の目標は観光客数であった。
今は、欧米と比べ円安なことが観光客を呼び込んでいると説明されることが多いが、日本に来てからの物価は安いが、往復の飛行機代は結構高くなっている。それでもやって来る外国人観光客は、日本の庶民に比べるとお金持ちなのである。
お金を使いたくてうずうずしているのに、夕方になるとさっさと食事を出され、することもなく夜を過ごすのはもったいない。

広島でも健全な夜はある。
神楽。ナイトクルージング。夜景等々。。。。。もっと楽しめるものがたくさん欲しい。

広島はスポーツの盛んな街である。
広島東洋カープ、サンフレッチェ広島、アンジュヴィオレ広島、広島ドラゴンフライズ、JTサンダーズ、広島F・DO、VICTOIRE、3 STORM、イズミメイプルレッズ、安芸高田ワクナガハンドボールクラブ、NTT西日本ブルーグランツ、コカ・コーラレッドスパークス。そして、広島交響楽団もある。

昼間は試合観戦、練習観戦、スポーツミュージアムと平和公園。夜はスポーツバー。
広島に来ると365日ず~っとスポーツが楽しめる。試合での興奮、練習観戦では選手の人柄や努力を間近に感じることができる。ミュージアムではスポーツクラブと市民の歴史を知ってもらう。スポーツバーではオタク同士で語り合う。たくさんの観光客を呼び込みだけでなく一人ひとりがそれぞれの楽しみ方でたっぷりと楽しむことができる。
観光客の数を争うのではなく、スポーツを通じた楽しい思い出を作ってもらう。そして平和の願いも。

夜のひろしまゲートパーク

平和の祈りだけではない広島、夜もたっぷり楽しめる、また来てみたい広島にしていきたい。


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