見出し画像

働く事と「毎日日曜だったらいいのにね」みたいな話

働く事が好きか嫌いかで区別するなら嫌い。
遊んで暮らせるのならそれが一番。
でも社会に出た大人の中で遊んで暮らせる人間なんて一握りだと思う。
誰かが養ってくれるわけでもないなら、自分で働いて稼ぐしかない。
生きているだけで家賃が発生して、お腹が減るから食費がかかり、
電気代や水道代のメーターは、どんどん上がっていく。

どうせ働くのなら楽しく働きたい。
これは誰もが思う事だと思う。
でもそれを実現できている人間も、案外少ない気がする。
就活の際に行う自己分析で見えるものなんてたかが知れている気がするし、
実際に働き出してから想定していた仕事と違ったなんて絶望する事だってある。
毎朝の満員電車は憂鬱だし、お客様からお叱りを受けるのも苦しい。


自分自身、自己分析がきちんと出来ておらずに
「服が好き」という理由のみでアパレル企業のみを受け続け
何社か内定をいただき、実際にそのうちの一社にお世話になった。

販売員として接客に携わる事に理想ばかりを描いていたが
実際に就業してみるとやはり大変な世界だった。
かなり悩んだが、自分は早々に退職という選択を取った。
特に面白い内容ではないので詳細は割愛するが
諸々の理由で自分には続けられそうにないと判断しての選択だった。

自分で選んだ選択とはいえ、離職して求職している期間は苦しかった。
両親への申し訳なさ、日払いバイトでなんとか食いつなぐ日々、
親しい友達が周りにいない環境。
「やはり軽率だったのだろうか」と何度も考えた。


今は人材業界に身を置いているので
新卒採用にかかるコスト感は少々理解できている。
理解した上で、新卒でお世話になった前述の企業には
非常に迷惑をかけてしまったと今でも思っている。

ただ現在、間違いなく自分は
離職をして転職をした選択は正しかったと言い切ることができる。
現在の会社には、契約社員として入社した。
待遇面で若干正社員に劣ることはあったが、なんのスキルもない自分を
快く拾ってくれた会社だ。

今は営業職として働いているが、転職活動時は営業以外で仕事を探していた。
エージェントの方に、「社員思いの温かい会社があって…」と熱を持って紹介され
「まあ、受けるだけならタダだし」と受けに行った会社だった。
一次が強面の今の上司との面接で、「怖いのでもう受けません」と面接直後に
エージェントに連絡したところ
「もう合格の連絡来てます!期待されてる証拠です!」
と見事に乗せられてしまい、ついつい次の選考に進んでいた。
最終面接は、当時の社長に行っていただいた。
選考の中で「必ず3年で成長させる」という熱い言葉をかけていただき、
「ここなら成長出来るかもしれない」と思い入社を決めた。

困ったら「大丈夫?」と話しかけてくれる先輩がいて
社長も率先して社内の大掃除に参加して、一緒にトイレ掃除を行う。
人が好きで、ある意味お節介な人が多い温かな社風だ。
□参考記事(後半で会社のこと書いてます)↓
https://note.com/tanihiro765/n/n899e3f3f9031


入社して2年4ヶ月。
社内で評価していただき、ありがたい事に正社員へ昇格した。
大事な新プロジェクトと、後輩の育成も任せていただいている。
まだまだ未熟者の自分を信頼し評価して、認めてもらっているのだから
精一杯恩返しをしていきたいと考えている。

話は戻るが、自分は働く事が嫌いだ。
でも、頼りにされる事や褒められる事は大好きだ。
それに気付かせてもらえるくらい、たくさん評価して褒めてくれる人達が
今周りにはたくさんいる。
とても幸せな事だ。

不平不満を言いたくなったり、全て投げ出したくなる事も
これからきっと出てくると思う。
そんな逆境の時も可能な限り楽しんでいきたい。

新しく一緒に働く先輩も後輩も、元気いっぱいで愉快なメンバーだ。
働く事は嫌いだけど、このメンバーで楽しい景色はたくさん見たい。
その為なら頑張ってみたい。

仕事自体を心から楽しむ方法は正直なところ模索中だけど
一緒に頑張りたい人たちと出会えた幸せは十二分に感じている。
みんなでもっと楽しい景色が見れるよう、月曜からまた憂鬱な満員電車に負けずに
元気に出勤しようと思う。


でもやっぱり、毎日日曜だったらいいのにとは思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?