今年のクリスマスにあま〜いチョコレートの魔法はいかが?『ウォンカとチョコレート工場の始まり』
感想
チョコレートのように甘く夢と希望がつまった最高のクリスマスエンタメ映画であることは間違いなし、どこぞの100周年記念作品に見せてやりたいくらいに。
相変わらずティモシーシャラメはイケメンで、出てくるチョコレートは美味しそう。作中のポータブルチョコレート工場のギミックに心を躍らせたのは私だけではないはず、まるでトイストーリー2のウッディ修理シーンのようなワクワク感を思い出した人も少なくないでしょう。
『パディントン』の監督と『ハリーポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズを手掛けたプロデューサーの手腕によるものだろう、ファンタジー映画としても非常にクオリティが高いと思えた。特にファンタビ1作目の要素がとても強く感じた。今作のウィリーとファンタビのニュートのキャラクター性、魔法のアイテムといった点で共通点があり、また動物園に忍び込むシーンがあるのだが、ファンタビにも同じ場面があり作品としての共通点も感じられた。
一つ欲を言えば字幕版の上映をもっと増やして欲しい。吹き替えが悪いとは言わないのだがやはりオリジナル音声で見たいものだ。
念の為の注意事項
今作はいたる所でティムバートン版『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚と謳われているがそれは違う。1971年のジーンワイルダー主演である『夢のチョコレート工場』の前日譚であることを注意してもらいたい。
もちろん、古い方を見ないといけないのかと言われれば全くそうではないのだがウィリーウォンカの過去がティムバートン版と全く異なる描き方をされていることから違和感を感じる人が多いのではないかと思ったからである。また、セリフやステッキの使い方からの1971年版を意識していることがわかる。
さらに、異なる点は名物キャラクターであるウンパルンパのデザインにも表れている。ウンパルンパに関してはデザインだけでなく歌も1971年版を踏襲しているので知っているとニヤリとできるポイントであるので是非両方とも見てから今作を見るとより楽しめるでしょう。
『ウォンカとチョコレート工場の始まり』
1971年『夢のチョコレート工場』
ティムバートン版『チャーリーとチョコレート工場』
まとめ
とにかく安心安全でハッピーエンド確定なファンタジー映画なのは間違いなし。今年のクリスマスは恋人、友人、家族でぜひ見てもらいたい一本。
上映中にチョコレートが食べたくなって仕方ないくらいに美味しそうなチョコレートがたくさん出てくるので帰りはチョコレートを買って帰ってください。
今回は吹き替えで見たのだが、ウンパルンパ役の松平健がハマっていてかなり良かった。一番の功労者は松平健と言っても過言ではないでしょう。