すべての病気の原因は5つ~バイオレゾナンス医学の提唱する5つの病因論~
病気の原因は5つしかない
さて、病気は対症療法だけではなく原因治療も大事といった話の続きです。すべての病気の原因は5つ(金属汚染・電磁波・潜在感染・化学物質・精神的ストレス)に集約されます。これがバイオレゾナンス医学の考え方です。バイオレゾナンス医学会理事長の矢山利彦先生が、ゼロ・サーチというエネルギー検知器で延べ2万人以上の患者さんを観察した結果から導き出された結論です。
私がまだバイオレゾナンス医学会に入る前、当初はゼロ・サーチで原因治療をするドクターが少なかったこともあり、5つの病因論という仮説でしたが、その後多くのドクターが原因治療を行いながら仮説を検証した結果、やはり確からしいという結論になっています。
私も患者さんの原因治療を行う際に、ゼロ・サーチを使ってこの5つの病因を調べて、それらを除去する食事や生活改善の指導や、解毒と栄養のための薬物治療を行いながら患者さんの経過を見ております。病気の原因がとれていくと患者さんの症状も改善していきますし、中にはアトピー性皮膚炎、慢性腰痛、気管支喘息、慢性疲労といった対症療法だけでは治らなかった病気や症状が完治する患者さんもでてきております。
だから、病気の原因は5つであるというバイオレゾナンス医学の考えは正しいと確信しています。ただし、病気の原因は5つのうちのどれか1つだけに絞られるということはなく、特に慢性の病気では、5つのうち複数の要因が関わっていることがほとんどです。がんや膠原病など、治りにくくなっている病気ほど、5つの病因すべてが関わっていることが多いです。
だから、『複合的に絡み合った原因をいかにして除去していくか』というところが、バイオレゾナンス医学による原因治療を実践する医者の腕の見せ所になります。ただし、医者が病気を治すわけではなく、治すのは患者さん自身です。ここを誤解すると、『病院に通っているのに治らない、治らないのは薬が効いていないからだ』、ということになってしまいます。そうではなく、病気を治すためには5つの病因を除去するための食事や生活改善を毎日実践することが1番大切であり、薬物治療はあくまでもそれらをサポートするだけのものです。それでは具体的に5つの病因の説明を行います。
5つの病因
金属汚染
ゼロ・サーチでは、水銀、アルミニウム、パラジウム、金、鉛、マンガン、鉄、ヒ素、チタン、ニッケル、コバルト、クロムといった金属の汚染がないかを推定することが可能です。患者さんの体内が金属汚染があると推定された場合、飲料水、歯科金属、調理器具(ヤカンや鍋)、食料品(米、果物、野菜)などから体内に微量な金属が徐々に蓄積されていると考えられます。
飲料水に関しては高性能浄水器をすすめたり、調理器具をステンレス製や鉄製に変えることをすすめています。
歯科金属は適切なノンメタル歯科素材に変えるために、バイオレゾナンス医学に理解のある歯科医院を紹介して歯科医科で連携しながら原因治療を行っています。
電磁波
『人工的な電磁波は周波数に関係なくすべて有害である』と、Robert O. Becker博士は述べています(Cross Currents; Robert O. Becker著)。通信機器の発達、電気自動車の普及、住宅の配線増加などにより、現代人は電磁波ストレスをとても多く受けています。そのため自律神経が乱れて、交感神経の過度な緊張が続くことで不眠症になったり精神的ストレスが緩和しないといった症状につながります。
また、電磁波被曝による帯電で皮膚のバリアが破壊され、皮膚炎や肌トラブルが改善しにくいといったことにもつながるようです。スマートフォンの使いすぎは視力に与える影響だけではなく、直感をつかさどる脳の松果体の機能を低下させたり、IQを低下させることにもつながります。
その他にも電磁波は、活性酸素の発生や遺伝子に障害を与えることで細胞のがん化を引き起こすことにもつながります。
具体的な電磁波障害対策は、高周波と低周波に分けるとやりやすいです。スマートフォンやWi-Fiといった通信に使われる電磁波は高周波であり、家電製品や住宅の配線から出る電磁波は低周波になります。それぞれ対策が異なりますので、医師や電磁波測定士に相談しながら対策することとなります。
潜在感染
細菌、ウィルス、真菌(カビ)、寄生虫といった病原体が、免疫細胞に完全には排除されないまま、症状のある部位などに潜むことで慢性的な炎症を起こしている状態です。
例えば、刺身、生野菜、果物といった生ものの過食をしたり、ダニ・ホコリを吸うことで、ピロリ菌(細菌)、カンジダ・カリニ・アスペルギルス(カビ)、糞線虫・トキソプラズマ(寄生虫)、ウイルスといった病原体が体内に感染することがバイオレゾナンス医学ではわかっています。これらが胃腸や肺などで悪さをするということは現代の医学でもわかっているのですが、それ以外にも頭、肩、腰、膝や肝臓、膵臓、脾臓、骨髄などの臓器にも潜在感染することで、炎症を起こし、痛みや病気の原因になっているということが問題なのです。
ゼロ・サーチを使うことで、血液検査や画像検査ではわからない微量な微生物の感染を推定することができるため、それらが病気の原因になっている場合は生ものを控えいただいたり、医学的に有効なダニ・ホコリ対策を指導しています。
化学物質
化学物質が体に悪いということに異論はないと思います。ただ日常的に化学物質を体に取り込んでいるという意識はおそらく少ないのではないでしょうか。ほとんどの方は化学物質に対して過敏反応を起こさないので気づかないのですが、化学物質過敏症の患者さんは微量の化学物質による体調不良を起こします。
普通の患者さんでは過敏症状が出ることは少ないのですが、化学物質が肝臓に蓄積することで、その解毒機能を著しく低下させ、他の病因を排除することも難しくなっていきます。
具体的には、小麦のグルテン、牛乳のカゼイン、酸化した油、洗濯洗剤や柔軟剤に含まれる合成界面活性剤、農薬、化粧品、プラスチックによる汚染やアレルギー反応をゼロ・サーチで推定することが可能です。
精神的ストレス
他の4つの病因は物理的なものですが、ストレスは目に見えないですし、人によってその内容も異なるため、その対策はそれぞれ異なるでしょう。ですので、ゼロ・サーチで精神的ストレスがあるということがわかっても、その対策はすぐにはできないことも多く、解決するために時間がかかるものとなります。
ただし、ストレスの内容は人それぞれであったとしても、ゼロ・サーチでみたときに脳と体で起きている反応はどの患者さんも同様です。まず、脳の扁桃体という部位に過剰活動が起きており、そのために視床下部、下垂体、副腎といったところの機能が低下することで、結果的にストレスが免疫機能を低下させることになります。
そのため、物理的な汚染も受けやすくなり、さらにそれらを排除しにくい状態となり、慢性的な病気を発症しやすくなります。また、扁桃体の過剰活動が起きると、思考力が落ちることもわかっています。バイオレゾナンス医学がすすめている精神的ストレスを減らす方法はいくつかあるのですが、当院では花のエネルギーでネガティブな感情を癒すバッチフラワー療法という自然療法を積極的に行っています。
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