もうすぐ40歳の頭の中

父子家庭に育った。
2つ上の兄がいる。
兄は自宅浪人を経て、奨学金を借りて、
公立大学へ進学した。

私は高校時代に読んだ、
沢木耕太郎さんの「深夜特急」に憧れて、
世界を旅したいと漠然と考えていた。

ある日、居酒屋へ行った。
そして、トイレに貼っていた
ポスターに目が止まる。

「地球一周の船旅」

ピースボートというNGO団体が企画する船旅だそう。

3ヶ月の船旅で費用は100万円と書いてある。

中国、ベトナム、シンガポール、ケニア!?
インド、スペイン、ブラジル、イースター島まで!?
約15ヶ国も一度に訪れることができるの!?

こ、、これだ!

旅には憧れるけど、自分1人でどうやって行けばいいか、
何から始めればいいか、正直分からなかったけど、
この船なら、乗るだけやん!

行きたい!!

高校3年生、18歳の確か春の、ポスターとの出会い。

そして、
高校卒業時の進路希望は、「地球一周の船旅」と書いた。

え、それって進路なん?
まもなく40歳の今でも思う(笑)

でも、ワクワクする、やりたい事である事は確か。

周りの高校の同級生は、
大学への進学、
医療系の専門学校への進学、
簿記系の専門学校への進学、
と着々と決めて、粛々と受験準備をしている。

私が何かの学校に行くとすれば、
奨学金を借りて行くことになる。

同じく、学校に行くとすれば奨学金を
借りて行くことになる友人は、
理学療法士の学校に決めて、
3年間で600万円かかるそう。

す、、すごい。

奨学金て借金よね、借金してまで、進学したいとは思わないなあ。
それが正直な気持ちだった。

それよりも、世界を自分の目で見てみたい。
そんな、高校生だった。

せっかくこの広い世界に生まれたから、
たくさん景色を見たいし、色々な人の暮らしに触れてみたい、
ただそれだけの理由。

そして、高校を卒業した年の12月に、船旅で初めて海外へ、、

その時から約20年、の現在。

単純明快、40歳を目前にした今も、それは変わらない。
こんなに人って、変わらないんだ・・

もうすぐ40歳の節目なので、テクテクと歩いてきた道を
振り返ってみたい。

単純明快、それがnoteを始めた理由です。


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