「新版 コーチングの基本」を読んだ①~オートクラインとパラクライン~
前回の投稿で「1兆ドルコーチ」を読んで印象に残ったことなどを記しましたが、僕はコーチングについてもっと勉強してみたいと思いました。
そこでコーチ・エィ著の「新版 コーチングの基本」という本を読みました。この本を読んで特に印象に残った部分について2回に分けてご紹介したいと思います(引用部分は本の記載そのままではなく、少し編集してあります)。
今回は「オートクライン」と「パラクライン」についての話です。
細胞間のコミュニケーションにおいて、A細胞が情報を発信してB細胞がキャッチすることを「パラクライン」という。ところがA細胞が発信した情報は自分自身にも作用していることがあり、これを「オートクライン」という。
これは細胞レベルでの話ですが、人のコミュニケーションに置き換えると
AさんはBさんに話をしながら自分自身にも話していることになります。会話を交わすことで言語化し、アウトプットすることで自分のアイデアを認識する、つまり「オートクライン」を起こすのです。
イメージ的には下図みたいな感じ。
そしてコーチングにおいては
「オートクライン」によってもたらされるのが「気づき」であり、クライアントにオートクラインを起こすことが、コーチの重要な役割の1つです。
ということです。
人と会話する目的って、人になにか伝えたいためであることが多いと思いますが、実は話している自分自身のアイデアを認識したり整理したりすることなどにも役立つということですね。コーチングではコーチがクライアントに対話や質問することにより、クライアントにこのような状態を起こすのが重要ということです。
僕がこの話を読んでて気付いた点は、「オートクライン」を引き起こすのは対面の会話だけではないということです。実はこのnoteを書いていることも、自分の考えを読者にお伝えするという「パラクライン」でありつつも、自分自身のアイデアを認識、整理するという意味で「オートクライン」にもなっていると感じます。他にもメールやチャット、SNSへの投稿などでも同じようなことがいえるかもしれません。
つまり、どんな手段にせよ人になにかを伝えるということは自分自身の成長にもつながる可能性があるのではないでしょうか。そういった意味でも僕は今後もnoteを続けていきたいなあと思っています。
次回②では、3種類の目標「Hope to」「Have to」「Want to」についてお話したいと思います。