大友克洋がすごく面白い話といった岡本綺堂の「お住の霊」。

大友克洋が全集にかかわるイベントでこんな話をしていたそうだ。

オススメの書籍については「岡本綺堂の『お住の霊』を買いました。本作は何度も読んでますが、何度読んでも面白いです。全て実話です」と、最も印象に残っている場所については「子供の頃住んでいた田舎の田んぼ。春に水が引かれると、空が映ってとても綺麗でした。見ていると空を飛んでいるようでした」と、質問に答えた。

岡本綺堂ってまたシブいところを攻めていますね。私は読んだことがない。さっそく青空文庫をのぞいてみたら「お住の霊」が入っていました。

一読して、さきほどもう一度読んで、たしかに面白い話ではありますが、これ実話か? 私には綺堂が上手につくったおはなしのように思えましたが。時代の設定は語りてが文久(1860年ごろ)でそこから50年前に起きた事件なので、1800年代初めということになりますね。
いくら内内で処理できた時代とはいえ、暴行されて池に飛び込んで溺死した娘の死体がかえってきたら、実家はそのまま泣き寝入りするとは思えません。

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