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【大雪・冬至 2024】 並木 猛さん ー ひろにぃのあの人に会いたい vol.6

タネニハ不動産は「自然の癒しと人の温もりをまちいっぱいに」をビジョンとするまちづくり会社です。ここでは、“まちづくりは仲間づくり”を合言葉に、一緒にまちづくりをしていく仲間を紹介していきます。


今回は、多摩エリアで「セロリ」と言えばこの方、なみき農園の並木猛さんをご紹介します。

Interview 006 TAKESHI NAMIKI


清瀬市中清戸で栽培されている、なみき農園のセロリは、腐葉土や堆肥をたっぷりと使い、徹底した管理のもと育てられています。大きくて肉厚、みずみずしく、独特の苦みがほとんどなく、従来のセロリのイメージを覆すおいしさです!
並木さんは「セロリは子どもたちには抵抗があるから」と、ゆるキャラ「セルリーちゃん」を作り、商標登録までされていたり、ご自身の農業にとどまらず、地元を盛り上げようと地域内外、日々精力的に活動されています。
「清瀬をもっと知ってもらいたい」という強い思いから、GAP 認証を取得してオリンピックで海外への野菜輸出をしたり、都内の有名レストランに自ら足を運んで野菜をPR するなど、農家としての枠を超えた交友関係を築いてこられました。
今回は、そんな並木さんの行動力の原動力に迫ってみます。

ひろにぃが並木さんにインタビューしてきました!

ー そもそも、なぜセロリを始めたのですか?

変わり者だからかな(笑)
元々、どうせ農業をやるなら地域のシンボルになるような、親もやっていないみんながやらないことをやりたいと思っていました。そして元々都市農家の江戸川の農家に興味を持って研修の門を叩いたところ、そこがたまたまセロリの第一人者であり、セロリの神様こと故・伊藤仁太郎先生のところだったのです。

恐縮しながらもここで教わる中で、セロリはとても繊細な栽培管理が求められ、時間もかかって大変だからやる人が少ないことが分かり、逆にこれは面白い!となり、それから全国に50数人いる弟子のうち、一番最後の弟子として、セロリ栽培に取り組んできました。
先生のこだわりは土づくりから。先生は自身で松葉を集めてさらに3 年寝かせて腐葉土を作っていました。ここでは様々なことを学び、人としての振る舞いも教えてもらいました。

今では地元では『セロリの並木』というように言ってもらえることもあり、そこから他の野菜も知ってもらえるようになって、やっぱりセロリをやっててよかったなと思います。

取材時、芽が出てきて、定植を待つセロリのこどもたち。


ー 今でも継続的に都内のレストランを回っていますが、その行動力の源は何ですか?

行動は自分と地元への未来への投資ですから。
また、東京郊外で農業をやることにも意味があると思っています。生産者を
知ってもらうために都心に自ら足を運ぶこともできるし、都心のシェフに畑
を訪れてもらったり、知ってもらうこともできる。
人が動きやすいちょうどいい距離感だし、人が動けば風が吹くと信じて、行
動を続けています。

集めた落ち葉が堆肥となって、野菜を育てていく。自然の循環は日々の作業の積み重ね。


ー これからの展望や思いをお聞かせください

やはり、セロリなどの野菜を通して清瀬を知ってもらって、訪れてもらえるようにしたいですね。
有名シェフの方と行政をつないだり、メディアの取材を受けたりしているのもそのためです。
でも、私も若くないし、地元には若くてやる気のある生産者もいるから、そのつなぎ役になれればと思っています。それが結果、地元への恩返しになれば嬉しいですね。

なみき農園の周りは住宅街。奥の方に見えるのがナスが 栽培されてるそう。


Hiro’s Note
並木さん、最近はホップの栽培も始め、クラフトビールづくりにも挑戦されています。私は生産者の方でここまでアクティブな方を見たことがありません。品質にこだわり、自ら商品やまちに誇りがあるからこそ、「知ってもらいたい!」という行動に移せるのだと思います。
タネニハとのコラボもそう遠くないはずです。今後も生産者 並木猛さんから目が離せません。

タネニハ不動産
Hironori Arakawa