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【6】模造紙シリーズ ひらがな編

LD(読み書き障害)に関係するところなのか、息子はとにかく文字を覚えるのが苦手だ。学校でもらうひらがなのプリントは薄ーくお手本が書いてあるからまだいいのだが、白紙になにか書こうとすると「ち」は「さ」になり、「し」は「J」になる。記憶力も低い息子は鏡文字以前に「た」ってどうゆう字だっけ?と聞くこともよくあった。

そこで思いついたのがこれ。
絵心なさすぎて人様に見せるのが本当にイヤなのだけど。

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五十音のひらがな表は今はどこでも手に入る。
でもそれだと覚えない気がした。何より強く感じていたのは「彼はひらがなや漢字を図形に近い感覚で見ているかもしれない」というものだった。
よく、街行く外国人に日本語を書かせてそれが何か当てる・・・というのをテレビで見かけるが、その外国人のような感覚なのでは?と感じていたのだった。

なので大人の常識は取っ払い、彼の感覚でグループ分けをしてもらう。ひとつの文字がいくつものグループに入っても問題なし。グループ名はどうする?ネーミングは?そんな風に彼自身にも参加させることで「なんだか知らないけど突然おかあちゃんが書いて貼った」みたいな他人事にしないようにした。そうゆう受け身のものは大人でも興味示さないのではないだろうか。

これによって飛躍的にひらがなを覚えたとか鏡文字がなくなったわけではないが、例えば文字を聞いてきた時「あの表見てごらん、何グループだったっけ?」と自分で調べさせることができた。どんな些細なことでも自分で調べて「あ!そうか!」と思うことはとても大切だと思う。

その後この表は剝がしてしまったのだけど、それでもこのおかげもあるのかな、鏡文字は格段に少なくなったと思う。

これは我ながらちょっとよかったかな、と思ったツールでした。

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