一寸先は闇かもしれない。スタートアップはどのようにプロダクト開発をするべきか?後編
こちらは、↓の続きです。
今回は、ではスタートアップではどのようにプロダクトを作ると良いのでしょうか?
私が考える上手く行くプロダクト開発についてお話したいと思います。
チェックポイント1:売上が見込めるかどうか?
システムを開発する際に、ちょっと考えてみてください。
そのビジネスの売上でシステム開発費用を補填するのに、何ヶ月必要でしょうか?
リリース後に6ヶ月以上かかってもペイできないようであれば
そもそもシステム化の時期ではないと判断したほうが良いでしょう。
というのも、システムは作って終わりではなく、作ってからがむしろ本番なのです。
実際にシステムを使っていると、追加したくなる機能や修正したい機能が多数出てきます。
なので、システムは新規費用だけでなく、その後の追加補修費用も必要となってきます。
そう考えると、初期の開発費用が早期に回収出来る見込みが立たない場合
システムを回収出来ないどころか、開発に投じたキャッシュを回収するだけで相当の労力がかかってしまいます。
もし、融資等を受けていて返済をしなければならないとしたら、、システムを作ったが故に首が回らなくなる、なんてことにもなりかねません。。。
実際に大手の会社が傾く要因に、多額のシステム開発費の投資が原因なんてこともよくある話です。。
チェックポイント2:その業務は、ある程度定型化されているか?
スタートアップあるあるなのですが、お客さんによってサービス内容や費用を変えていることもよくあります。
条件を変更しててでも売上をあげたいスタートアップですから、柔軟対応の名の元に、色々と条件を変えること自体はアリだと思います。
ただし、これをこのままシステムに載せようとすると、大変なことになりますので注意が必要です。
システム化、とはすなわち仕組み化のことなのですが、どの部分がどのように可変するかによってシステムの複雑度が大きく変わってきます。
そして可変であればあるほど、網羅すべきパターンが増えてくるので、それがそのまま工数に反映されます。
費用が少ないスタートアップにおいては、コストを押さえてプロダクトを作るべきですが、これはその逆を行ってしまうのです。
なので、プロダクトを開発する前に、業務フローは定型化されているか、例外的なパターンはどこまで許容するかの線引が大事なのです。
ジョブズもいっていたKeep it Simpleの考えが非常に大切ですね。
チェックポイント3:開発は、法人に依頼に依頼がオススメ。
まず、発注は、フリーランスや友人ではなく、組織を持っている会社に発注する方が良いと思います。
理由は以下
・相手は法人なので、クレームを言いたいときにはきちんと言える。
→友人だと言いづらいですしね
・法人なのでトバれるリスクが少ない
→ゼロではないが、連絡が取れなくなるリスクはフリーランスよりは低い
・組織で対応しているので、技術的な対応幅が広く、継続取引しやすい
→フリーランスだとエンジニア1名の技術に依存しますが、組織であれば
インフラも含めた幅広い対応が可能なことが多い
私の知人でも、外注に抵抗があり、フリーランスや知人のエンジニアの発注でプロダクトを開発しようしたものの、数十万のお金を失った上でそのプロダクトは日の目を見ないまま終わる
なんてことがありました。
法人に依頼すると高くなるかも、、と敬遠されがちですが、会社としてコアな位置づけになるシステムなのであればあるほど
しっかりとしたところに開発してもらったほうが良いのではないか?と私は考えます。
チェックポイント4:開発会社はこうやって見つけよう
開発会社の見極め方はこちらの記事を参考に
この記事にある質問を使って、開発会社をテストをしてみてください。
その上で、見積もりをとった上で
「最安ではないところ」に発注してください。
初めての発注なので、コミュニケーションコストやテスト工数などのリスクを正しく織り込む事
すなわち、最安値にならないことが正しい見積もりです。
どうしても安く行きたい場合には、直接
「弊社とのコミュニケーションや仕様変更リスクをどのように織り込んでいらしゃいますか?」と聞いてみてください。
少なく見積もっている場合、さらなる仕様変更が入った場合、どのような対応になるのかも確認しておいたほうが良いと思います。
さて、ここまできて初めてある程度安全なプロダクト開発が出来る、といったところでしょうか。
実際に開発に入った際には、細かいテクニックが多々ありますが、まずは第一関門クリアです。
作るシステムや相談する会社の技術力/実績によってこれらのパターンに収まらなくてうまくいくパターンもあるかもしれませんが、まず悩んだらこのステップに沿って考えてみていただけると大きな失敗はしないで済むのかな、と思います。
もし、プロダクト開発等でお悩みのことがあれば、このノートの最下部にある「クリエイターへのお問い合わせ」または、twitterにてDMをいただければと思います。
それでは、皆様のプロダクト開発に役立てば幸いです。
それはで、また次の記事でお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?