広島旅行(2) day1
大聖院のあとは、先ほど見つけた店で、昼食の宮島名物の「カキ丼」を食べた。カキ丼はカツ丼のカツがカキに変わったような食べ物だった。卵とじの中にカツではなくカキが混ざりあっていた。単純に美味しかった。宮島ビールが飲めなかったのは少し残念ではあったけれど…。
そのあとは予定通り表参道のスターバックスの方へ向かった。モバイルオーダーでスターバックスラテを頼み、その間にもみじ饅頭を買って食べた。小さいけれど、美味しかった。スタバではモバイルオーダーで手際よく飲み物を受け取り、片手に持って歩きがながら港へ向かった。商店街は台湾の九份のような活気をおもい起こさせるような賑わいだった。アナゴの置いてある店はどの店も行列ができていて、より街の賑わいを高めていた。
宮島を後にして、広島駅に着くと、持って来るのを忘れたヒートテックのタイツを求めてユニクロを探した。ところが…、関東では至る所で見つけられるユニクロが一件も広島駅近くに見つからなかった。おまけに無印良品もない。今まで当たり前のようにそこにあった店たちが見つからない。どこでもすぐにアクセスできるのは関東だけの特権だったのだと、その時、初めて知ることになった。僕たちはヒートテックを見つけるのを諦めようとしていた…それでも迷いながら、行き止まりにあったりしながらも…、捜索を続けていた。やがて、埼玉県の大宮そごうのような「エールエール」というデパートを見つけた。エールエールは外観だけでなく、内装も「大宮そごう」そのものだった。9階で、彼女が「あれ!」と指差していて、近づいてみると、目的のようなもの(ヒートテックのようなタイツ)があり、こんなところで(諦めかけていたときに)、見つけることができたのは運がよかった…と言えるのかもしれない。
三原駅までは新幹線で向かった。三原駅につくと、レンタカー屋を探した。駅前にあった「ニッポンレンタカー」にまず行った。店員はすまなそうに…”もう車が残っていない”ことを告げてきた。僕は”キャンセルなどがあったりしないのか”と、僅かな望みを確認しようとするも、店員はその”僅かな望み”を僕が抱いていることをすぐに察し、「キャンセルが出ても広島空港の方に回されてしまいます」と言って、あっけなく僕の望みを、”散りと化した”…のだった。僕らは諦めかけながら、もう一つのタイムズ(レンタカー屋)へ向かうことにした。向かう途中で三原駅内にもレンタカー屋があることをしり、予防線を持った上でタイムズへ向かった。タイムズに入ると女性の店員がいた。少しどこかで見たことのあるような顔だった。あとで気がついたが、これを書いている時だが。「まちゃまちゃ」に似ていたのだ。僕たちは店員に要望を説明すると、”まちゃまちゃに似ている”女性店員は「あります!一つ!」と言うことで、どうやらあるらしい。だけど、何かしら制約がついたりするのでは…と、僕は勘ぐっていたので、その答えを聞いてもすぐにはまだ安心はできないでいた。契約が終結に向かい始めることで、少しずつ車が借りられるのだと実感していったのだった。ちなみに契約者の名前(つまりは僕の名前)はカタカナで「〇〇(一文字違い)」となっており、間違えていた。女性店員に、名前を聞かれたとき、僕は「漢字の〇〇に、漢字の⬜︎⬜︎…です」と、丁寧に説明していた(一度では正確に認知されないことは、ここまでの人生で実証済み)ら、その店員は僕が漢字まで引用をして、”丁寧に”説明をしている途中で…「苗字だけでいいですよ」と僕に被せてきた。わけで、僕は「〇〇です」とシンプルに答えたのだが、案の定…伝わっていなかったらしい。
兎にも角にも、無事にレンタカーを借りることができて、明日のビジョンが見えてきたのだった。