色の三原色と光の三原色を逆に教えてしまった図工教員の話
●三原色を間違えた絶望感
常勤の図工教員をしている私が
色の三原色と光の三原色を
児童に逆に教えてしまいました。
因みに
色の三原色は
赤 青 黄
※厳密には
シアン、マゼンタ、イエローですが
分かりやすくするために
赤 青 黄にしています。
光の三原色は
赤 青 緑
黄色と緑色を逆に伝えてしまったのです。
絵具を使う時に
混色を意識してもらえるよう
色の三原色+白で
ほぼ全ての色が作れると
伝えたかったのですが
教えている途中で
「あれ…これだと黄色できなくない…?」
と異変に気づき
確認したら
緑と黄を逆に伝えた事が発覚しました。
授業前に色の三原色を確認し
赤 青 黄
と頭に入っていたのに
どこかで黄色と緑が入れ替わり
間違えてしまった…
自分はこんな変なミスを
ちょくちょくしてしまうのです。
間違えに気付いた時はもう絶望です
基礎の基礎のようなところでいきなりつまづいた…
授業も終わってるから来週までこの子達には会えない…
来週の授業で
間違えたことをただ謝るだけでは
今後子供達が
不信感を抱きながら
授業を受けるのではないか…
私から学ぼうとする意識が削がれてしまうのではないか…
嫌な事ばかりが
頭に浮かんでしまいます。
●教えるのが不安な未来
失敗したことを
包み隠したり
取り繕ったりしようとすると
余計にマイナスな方向に進みます。
むしろ
正直に失敗した事を認めた方が
傷跡は広がりません。
しかし今回の場合
ただ失敗いを認めるだけでは
教師としてどうなんだ…と悩みました
まだ子供達と会ってまもない時で
自分がどんな先生かも
ほとんど分かってもらえていない時に
失敗をただ謝るだけでは
今後信用されなくなるのではないか
という不安があったからです。
正直に失敗したことを認めながら
子供達のためになり
教師としての信頼性も崩さない
そんな伝え方はないかを
必死に考えました。
●失敗から学ぶ環境作りにいかす
三原色の色を伝え間違える
大失敗をして
私が選択した謝る方法は
「失敗してもよい」
雰囲気作りにつながるよう
私の失敗を謝ることでした。
その時話した内容を簡単にまとめます
………………………………………………………
先生は
基本的な事を間違える
とても恥ずかしい失敗を
してしまいましたごめんなさい。
こんな基本的な事を間違えてしまって
恥ずかしすぎます。
恥ずかしいですが
ちょっとラッキーだな
とも思いました。
それはなぜか…
恥ずかしい失敗をしたおかげで
ちょっとややこしい
色の三原色と光の三原色を
しっかり覚えられたからです。
恥ずかしい失敗や間違いをすると
正解するよりも記憶に残ります。
失敗は成長には欠かせない
大切な栄養みたいなものですね。
みなさんももしかさたら
発表して間違えた時や
テストで間違えた問題は
正解したものよりも良く覚えている
という経験があるかもしれません。
失敗と向き合えば
正解よりも多くの事を教えてくれます。
失敗したり
間違った経験をしたりした人は
その分成長しています。
間違ったり失敗した人を
笑ったりバカにしたりする人は
何も成長していません。
成長していないかわいそうな人です。
先生はこれからも
なにかと失敗するでしょう。
そして成長しようと思います。
みなさんにも
間違いや失敗の栄養を
たくさん吸収してもらって
成長してほしいと思います。
ですが
失敗が成長の栄養だからといって
わざと失敗することは
失敗することに成功しているだけで
意味がないので気をつけてください。
真面目に取り組んで失敗する事に意味があります。
失敗や間違いを
嬉しがれて
うらやましく思える人になって下さい。
三原色を間違えた事は
本当にごめんなさい。
………………………………………………………
大体こんな事を話しました。
これが子供達にどう伝わったかは
分かりませんが
「誰にも間違いはあるよ！」 「気にしなくていいよ！」 と言ってくれた 子供達の優しさには救われました。
これから先
生きてく中で
この話が何かの支えにでもなってくれたらと思っています。
この伝え方がベストだとは思いません。
人によって
さまざまな表現があるでしょう。
自分のこの方法が一つの案として
読者様の何かのお役に立てれば幸いです。
※画像を使わせていただきました yamamoto15様 ありがとうございます。
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