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第3章 ヴィパッサナー瞑想とは(4)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容をシェアしております。
人間の認識の習慣は、ある意味で非常に鈍感です。実際に甘受している全ての感覚のうち99パーセントをありのままに見ず、それぞれの対象に自分のイメージを固定させて見ています。その後、プログラムしているお決まりのやり方で対象に反応するのです。
認識のクセ、心の癖…子供の頃に周りの人たちの認識の癖をまねることによって、このように反応することを身につけてきました。
最初のステップでは、自分がしていることにあるがままに気づくこと、そして客観的に静かに観察すること。
仏教の観点から見ると、私たち人間は「生」を逆さまに見ています。本来、苦しみを引き起こす原因となるものを、幸福と見なしています。苦しみの原因は「好き・嫌い」です。それがどんなものであっても、その刺激にたいして感情的に反応すること。
悩みを例にします。悩み、それ自体が問題です。悩みはプロセスで段階があります。固定的でなく、プロセス。プロセスが流れ始めるちょうど最初のところを見る…悩みの連鎖の先端は、掴むこと…拒否すること(欲・怒り)の反応。何か現象が心に生まれるとすぐ、心は心理的にそれを掴むか拒否しようとします。これが悩みの反応を作動させるのです。
幸運にも、このメカニズム全体を避けるためにヴィパッサナー瞑想があるのです。