ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(21)
こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。
第4章 無条件な優しさ:ラディカル・アクセプタンスの心髄
【マーラ、そこにいるのはわかっているよ】:問いかけとラベリング
ここでの主人公は、
博士の良き友人でもあるカール。彼は、ビジネスの失敗を通して、8ヶ月に及ぶマーラとの痛々しい出会いを経験しました
(マーラとはサンスクリット語で煩悩を意味します)
彼は、一流のアイビーリーグ経営管理学修士号を持ち、何年も身を粉ににして働き、自分が立ち上げたソフトウェアの会社を成功に導きますが、2人の共同経営者たちの持ち込んだアイデアに飛びついた挙げ句、最終的に会社が倒産。既婚・2人の幼子を抱えたまま破産を申し立てることになります。
自身を責めるカール。
感覚を麻痺させる思い込みから目を覚ますマインドフルネスの手法の一つに「問いかけ」という手法があります。⇒ボディスキャン
問いかけの目的は、今感じている感情と感覚に焦点をあて、目覚めることにあります。
自身の感情や感覚(マーラの存在)に気づくことで、恐怖のパワーは弱まり、自己批判も薄れるのです。
練習は必要かもしれませんが、そうすることで、自分自身のそれを優しい愛情をもって受け止めることができるようになってきます。
「ラベリング」「気づき」もまた、カールのように自分自身を見失っているときの対応策として用いられるマインドフルネスの練習のひとつであり、自分の中で移り変わる思考や感情・感覚を優しい思いやりの気持ちで気づく役割を果たします。
「マーラ、そこにいるのはわかっているよ」と優しくソフトに伝えることが、私自身の内面の部分に対して「出てきてもよい」という安心感を与えてくれるのです。
自分自身に対しての問いかけやラベリングによって、マーラをはっきりと見つめる。このことが自分の目の前にある苦しみに対して優しく心を開いていくことになるのです。
今ここの自分をあるがままを受け止める。
今、ここのカラダと呼吸は大切な親友なのです。
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