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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(81)  感謝💖

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第12章 真の姿の悟り
【帰り道:無条件の存在感の中へ】

ジャーカタ(本生経)というブッダの前世物語のある話の中で、ブッダが北インドの小さな村に住む善良な商人として描かれているお話があります。

ある午後、店で働いていた彼が外を見ると、町の広場を歩きながら美しく光を放っているような人物に出会い、衝撃を受けた彼は、この人物に仕えて、そのような愛を自分の心に目覚めさせることに、人生を費やしたいとすぐに直感します。捧げものを準備して彼の元を訪れようとした彼を、マーラの声が遮り、昼間にも関わらず、太陽は隠れ暗闇が空を覆い、地面は激しく揺れ、仕えようとしていた人物との間に深い溝が現れます。マーラの声は彼にこの場を立ち去るように警告します。

一度はその場を離れ、安全な場所に逃れようとしたのですが、その瞬間、彼の心は全宇宙を満たすほど膨れ上がる切望の思いで満たされたのです。この愛と自由への切望はどんな警告の声よりも強いもので、一歩、一歩とマーラの暗黒混沌の中に踏み出します。するとマーラ(悪魔)は消え去り、まばゆい陽の光が空に戻り、地球の割れ目は癒え、再び元に戻り、この商人は愛と感謝の気持ちに溢れ、生きる喜びで震えながらあの光を放つ人物の目の前に立ちます。偉大なる人物は商人を抱きしめ、「菩薩よ、よくやった。よく頑張った。人生におけるあらゆる恐怖と痛みの中をこうして歩み続けるのだ。気づきの力を信じ、己の心に従い、歩み続けるのだ。一歩ずつ歩み続ければ、想像を絶する自由と平穏を知ることであろう」

マーラが現われたとき、私たちは今という瞬間を思いやりに満ちた存在感で触れることで、目覚めの一歩を踏み出すことができます。
優しい気づきで、この瞬間瞬間に、幾度も幾度も戻ること。これこそがこの「道」なのです。一歩ずつ進むこと。その一歩を踏み出す勇気を持つこと。そしてこの瞬間だけ地面を触れること…

気づきの中で生きるのは愛の中に生きることです。「自分が誰であるか」という思い込みを緩めることで、この質問にしっかりとした意識で一歩踏み出すことで、私たちに欠けるものは何でもなく、すべては輝く海の波の中にあるのだと悟ることでしょう。

「チベットの死者の書」は最も深遠な安心感を与えてくれます。私たちは真のふるさとである気づきと愛を信じてよいのです。迷ってしまったら、間を取り、何が真実かを見つめ、心を緩めて再びこの瞬間に戻ればよいだけ。これこそがラディカル・アクセプタンスの本質なのです。


「…自分を信じることをやめたとき」、私たちは悟るのです…最初からすべては輝く海の波の中にあることを…

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