ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(33)
こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。
第6章 欲望のラディカル・アクセプタンス:切望の源に目覚める
【代用品の追求に自分を見失う】
博士は10代の頃から「足りない自分」の重要戦略として、生産性の高い人間になろうという意欲をもたれていました。
私達だれもが少なからず持っている…自分は不十分であるという恐れと、自分の価値を証明したいという欲求。この戦略に囚われているとき、博士は、夜まで仕事を続ける助けとして「English Breakfast」という紅茶(カフェイン)に頼るのです。
その代償として、自分の愛する人たちに対してせっかちに苛立ちながら接し、距離を置いてしまうにもかかわらず。
そんな博士が、ある心理療法会場の場で胸にグサリと刺さるポスターを目にします。「公園のベンチに座る2人のホームレスの男性」
その一人が相手に向かって…成功した自分は、刺激のないノンカフェインに変えたことを伝えます。何か物事を成し遂げるということは、一時的にであるにせよ確かに自分は不十分な人間だという感情を食い止めてくれるでしょう。
「生産的でなければすべてを失うのではないかという恐れ」
仕事は生きていく上での基本的なニーズを満たすために必要であると同時に、他人から愛と尊敬を得るための間接的な手段となり得るため、どこで、そしていかに仕事をするかは、満足感を得るための代用の代表です。
意義があり自分の創造力や精神を満たすような活動さえ、足りない自分を満たす行動の一部となり得ます。
自身にとって大切なもの、そしてそれを共有できているときは不安やイライラを受け入れの気持ちで対応できますが、不安感や無価値感の声に耳を傾けた瞬間、尊敬を得るか失うかが目的となり、仕事の経験すべてが変わってしまうのです。
D・H・ロレンスは
「人間はやりたいことばかりやっていても自由にはなれない。真の自分が望む行動のみから自由を得るのだ」と言います。
自分が心底望んでいることを知り、それを行動に移すには「かなりの勇気が必要」です。心の声に耳を傾けるには、献身的で偽りのない態度が必要なのです。
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