第12章　心の散乱に対処するⅡ(1)

こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容をシェアしております。

今、あなたは見事に瞑想しています。身体は全く動きませんし、心は完全に静寂していますが、気が逸れます。なんと煩わしいことでしょう。でも、これが心というもの…心があちこちに飛び散ることが、心の本質なのです。

重要なことは、心の散乱に対する対処法を学ぶこと。散乱に囚われず「気づく」ことです。これがヴィパッサナー瞑想の目的です。

心が飛びまわったら、その飛びまわっている心を注意深く、ただ観察するのです。

智慧の瞑想における心の散乱…呼吸から気を逸らせて心を奪うすべてに、ヴィパッサナー瞑想の新しい重要なルールがあります。

瞑想の対象から心を逸らすような強い現象が現われたとき、その瞬間、気づきをその対象に切り替えるのです。気をとられた対象を、一時的に瞑想の対象にすることがとても重要です。

第一の観察対象はいつでも「呼吸」。気づきを心が逸れた対象に向けるのは、以下の三つに気づくあいだです。
「それは何か？」
「どのくらい強いか？」
「どのくらいつづいているか？」です。
この三つの問いにたいして、言葉を使わずに答えたら、その対象の観察をすぐにやめて呼吸に戻ります。

観察することで妄想はなくなります。