第15章 日常生活における気づき(2)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容の予習として、この場をお借りしております。
気になる方は、「人生が変わる読書会」をご視聴ください♡
歩く瞑想
日常生活は実にさまざまな動作や行動でいっぱい…歩く瞑想が、固定した静止の状態(坐る瞑想)から、日常の生活へ移行するのに役立ちます。
歩く瞑想は気づきの実践。目的は完全に気づくこと、感覚を研ぎ澄ませること、歩くときの動きを完全に直接経験すること。
歩くという動作は一見スムーズな動きのように見えて、実際は複雑で、非常に細かい多くの動きから成っていることを観察し、何も見逃さないようにします。歩くとき、それぞれの足には「足を上げる、前へ運ぶ、床に付ける」という動作があり、始まり・中・終わりがあるのです。
足が自分にとっての全宇宙になるのです。
ヴィパッサナーの歩く瞑想は、意識の中を単純な動きの感覚でいっぱいにすることを目的とし、他のことは全て脇へ…そこに考える余地はありませんし、感情が生じる余地もありません。「私」という感覚も入れる必要はありません。触れる感覚と動きの感覚は、終わりなく絶えず変化し続ける、ありのままの流れです。
私たちは現実から逃げるのではなく、ありのままに見ることを学んでいます。ヴィパッサナー瞑想で得た智慧はすべて、日常生活の概念だらけの生活に直接適用できるのです。