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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(42)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第7章 恐怖に直面しながら心を開く
【人との関わりがもたらす安心感

バーバラの母親は12歳の誕生日プレゼントとして、バーバラをジャズタンスのレッスンに通わせることにしましたが、ある日曜日の午後、父親の荒々しい声によって彼女のダンスの練習でかかっていた音楽が突如止まります。

父親の言葉に硬直し、自分の部屋に隠れるバーバラ。再度同じことが起きると彼女はダンスに通うのもやめてしまいます。

バーバラが博士のセラピーの最初の頃、彼女は、夫(ランディー)の前でいつものように台所を片付けながらCDに合わせて歌をうたっていましたが、ランディーの突然の音楽の音を下げて!という叫び声によって、彼女の喉はつまり、胸にはナイフが突き刺さったような感覚を覚えるのでした。

博士とのセラピーで、ランディーとの出来ごとの際におこった身体感覚、感情、思考と向き合います。

恐怖感は、共にいることで風船がしぼんでいくように小さくなっていきます。そして、バーバラは自身が経験していることを声に出して表現し、博士はたまに彼女が意識をさらに深めてゆけるような質問をする、マインドフルネスの練習を会話中心のセラピーの合間に取り入れはじめます。

博士の支えのもと、バーバラは1ヶ月間一緒に練習をつづけることで、犬たちがそんなに危険な生き物でなくなり、誰かに助けてもらっていると少し勇気を出して、恐怖のドアをほんの少し開けてみようと思いはじめるのでした。

孤立感を感じて恐れおののいているときは、まず人間関係を通して安心できる場を作ることでラディカル・アクセプタンスの基礎を築くことができます。

痛烈な恐怖に対面した際、自分は恐怖におののく自己よりも大きな何かに属しているのだと。今回バーバラが博士に助けを求めたように外部の力を借りることが大切です。人との繋がりによって生まれる安全な避難場所から、自己に内在する平穏の領域を見つけはじめることが可能となるのです。




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