第12章 心の散乱に対処するⅡ(3)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容の予習として、この場をお借りしております。
気になる方は、「人生が変わる読書会」をご視聴ください♡
気づき(マインドフルネス)は、瞑想において最も重要な面であり、私たちが育てようとしている一番大事なものです。最も大切なことは、起こっていることに気づくことであり、起こっていることを抑制しないことです。集中力という道具を使うのです。
呼吸は主要な観察対象であり、気づきの第一の対象として使い、散乱は、気づきの二次的な対象として使い増す。
ヴィパッサナーの目的は、途切れることなく気づくこと。この気づくことによってのみ覚ることが可能となるのです。
仏教は心の散乱を分類し、そのなかの一つに障害物(気づきと集中力の成長を妨げる)があり、煩悩と言い換えることもできるので、避けたり、非難したりすべきではないのです。
欲を持ち続けると、束縛と悲しみにつながります。それを投げ捨てるのではなく、あるがままに生じさせ、あるがままに去らせるのです。欲を気づきをもって観察するとき、価値判断は一切入れず、ただ客観的に欲の最初から最後まで全体の動きをあるがままに観察するのです。
…欲が絶え間なく不満を生み出し、決して満たされることのない渇望を生み出して続けていることに気づき、これを直接経験することで、心の底から「欲は生きるうえで下手で未熟なものである」と確信するのです。